これで解決!初心者自転車用語集(車体編)

タイヤ

ホイールに装着して利用する。
タイヤには大きく分けてクリンチャー(WOとも言う)、チューブラー、チューブレスの3種類がある。
ロードバイクのタイヤは、23~28C程度の太さが主流になっている。
タイヤの詳細は下記ページを参照。

今回は、ロードバイクを買ってから最初に交換することになるであろうパーツ、タイヤについて紹介したい。 タイヤはロードバイクの中でも地...

チェーン

チェーンは、足からの動力を推進力として自転車に伝えるための重要パーツだ。
チェーンが汚ければ、その効率は大きく落ちることになる。
お金を掛けてセラミックベアリング等を導入するくらいなら、しっかりとチェーンを綺麗にした方が速く走れる。
チェーンを見れば、その人の性格も分かる優れたパーツと言えるだろう。

チェーンリング

クランクに取り付けるギヤ板のこと。
大きいリング(アウターギア)は50又は52枚の歯(丁数)を持っているものが多く、50枚(50T)の物をコンパクトギア(コンパクトクランク)、52枚(52T)の物をノーマルギア(ノーマルクランク)と呼ぶ。
小さいリング(インナーギア)は34T、36T、39Tのものが主流で、特に最近は36Tが流行っている。
販売されている完成者のフロントギアの構成としては、50-34T/52-36T/52-39Tが主流。
フロントの丁数が大きくなれば、トップスピードが速くなるが、その分漕ぐ力が必要となるので、踏み込みが重くなる。
女性や初心者であればコンパクトギア(50-34T)を選んでおくと良い。

チェーンリングには人間工学に合わせた楕円リングと呼ばれる製品(Qringsバロックギア等)が存在する。
少しでも楽に漕いだり、速く漕ぎたい場合には試してみると良い。
ただし人によって好みが分かれ、真円のギアの方が好きな人もいる。

チューブ

タイヤチューブを指す。
タイヤのサイズに合わせて様々な種類のチューブがある。
サイズの違うチューブとタイヤでは十分な空気容量を確保できず、走行に支障が出る。
必ず自分のタイヤのサイズを確認してからチューブも購入しよう。

ディスクブレーキ

最近ロードバイクに増えつつあるブレーキシステム。
いままでのブレーキは、キャリパーブレーキ(リムブレーキとも言う)と呼ばれるホイールのリム(外縁部分)をブレーキパッド(ブレーキシュー)で直接挟み込む仕組みで、このシステムだと雨が降った時や長い下りを下った時に制動力が落ちるという欠点があったが、ディスクブレーキではこれを解消している。
またディスクブレーキでは、握力が弱くてもしっかりとブレーキを掛けることができるので、女性や初心者にもお薦めできる。

ディスクブレーキとキャリパーブレーキでは、フレームの構造が変わるので互換性がない。
現在はどちらのタイプも混在しているが、ディスクブレーキモデルが主流になりつつあるので、迷ったらディスクブレーキモデルを選ぶと良い。

ディレーラー

変速機のこと。
前の変速機をフロントディレーラー、後ろの変速機をリアディレーラーと呼ぶ。
ロードバイクではフロントが2速、リアが11又は12速専用のディレーラーが主流。

デュアルコントロールレバー/シフトブレーキレバー

変速機とブレーキ機構を併せ持ったシステムの総称。
メーカーごとにその仕組みと呼び方は変わるが、形自体は大きく違わない。
メーカーごとの外見は下記の通り。

シマノ/STI(Shimano Total Integration)

カンパニョーロ/エルゴパワー

スラム/ダブルタップ

どのメーカーも右で後ろの変速、左で前の変速を行うが、日本の自転車はブレーキが右前左後ろなので、ブレーキと変速の左右が逆転してしまうことになる。(ヨーロッパやアメリカは右後ろ左前ブレーキ)
そのため初心者のうちは、変速とブレーキの仕方がこんがらがってしまいやすい。
ワイヤーの取り回しや慣れた後の利便性を考えて、右後ろ左前ブレーキにしてしまう人もいる。(私もそうしている)

ディレーラーハンガー

リアエンド(後輪のハブ軸が収まる部分)についているパーツで、リアディレーラーとフレームを繋ぐ。
大きな衝撃からフレームを守るために柔らかく出来ており、自転車を転倒させたり、立ちごけしただけで曲がったり折れたりする。
一度曲がると完全な修正は難しく、リアディレーラーの変速に大きな影響を及ぼす。(場合によっては変速できなくなる)
長距離ライドに出かけるときは、予備パーツとして持っておくと安心。

このパーツは、自転車のモデルごとに形状が違うので、どこでもすぐに買えるものではない。
また最近のディレーラーはフレームへ直付けタイプがあり、この場合はディレーラーハンガーは不要。

電動変速機

変速機を製造しているメーカーが発売している電動変速システム。
通常ワイヤー式の変速機は、変速の際にデュアルコントロールレバー内にあるワイヤ-巻き取り機構によって、ワイヤーを巻き上げたり下ろしたりして変速機を動作させているが、電動変速機はワイヤーを介さずスイッチとモーターによってこの動作を完結させている。
そのため今までの様なワイヤーが不要となり、メンテナンス頻度と変速性能が大幅に向上した。
なおワイヤー式との外見上の違いは余り大きくない。

トルクスボルト

通常ロードバイクのネジは、六角ネジ(ヘックスボルト)と呼ばれるネジが使用されている。
しかし締め付けトルクが強く必要なところには、トルクスボルトが使用されていることがある。
一見六角ネジを外すアーレンキーで外せそうな形状だが、トルクスボルト用の工具が必要となり、誤ってトルクスボルトをアーレンキーで回そうとすると、十中八九ねじを舐めるので注意しよう。

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バーテープ

ハンドルバーに巻くテープ。
振動を手に伝えないための緩衝材としての役割が大きいが、最近では自転車をオシャレに見せるためのアイテムとしても使われる。
巻き方にはコツが要るが、慣れてしまえば自分で替えることができる。

バルブ

チューブに空気を入れる注入口のこと。
一般的なロードバイクのチューブは仏式を採用しており、ママチャリに採用されている英式とは異なる。
仏式であることのメリットは、バルブ先端を押すことで、空気の出し入れを自在に調整できること。
ロードバイクでは、空気圧は走行において重要な要素となるので、調整が可能な仏式となっている。

パワーメーター

比較的最近登場した製品で、搭乗者の出力やその特性を測ることができる。
メーカーによってクランクに取り付ける物やペダルと一体型の物、クランク内臓式等、形状は様々。
取得したデータは、リアルタイムにサイクルコンピューター上に表示される他、インターネットのクラウドを経由して解析することもできる。
価格は5~20万円程度と高価な装備。

ロードレースは、最もIoT(Internet of Things)化が進んでいるスポーツの一つと言える。
そのためパワーメーターの様な電子デバイスを用いることで、自転車に乗る事自体を科学することができ、効率的に速くなることができるスポーツだ。
とはいえ、パワーメーターで取得したデータを自己分析して、練習に反映できる人がどれだけいるかは疑問なところだ。。

ハンドル

ロードバイクでは、ハンドルとはドロップハンドルを指す。
ハンドルの形は多種多様だが、大きくアナトミックとシャローに分けられる。

アナトミック

シャロー

それぞれに定番のハンドルはあるが、人によって好みが大きく分かれる。

ビンディングシステム

ビンディングシステムは、シューズとペダルを固定して、効率的な走行をするためのシステム。
このシステムを利用することで、フラットペダルの使用と比較して約30%の効率アップが可能になる。
そのためロードバイクを趣味としている人は、大半が使用している。
ロードバイク用のビンディングにはSPD-SLLOOKTIMESpeedplay等がある。

今回は、前回に引き続きロードバイク初心者に向けた、揃えておくと便利なアイテムを紹介していこうと思う。 こちらもおすすめ ...

ブラケット

パーツを取り付けるときに使う台座のこと。
デュアルコントロールレバーの持ち手部分を指すことも多い。
(ブラケット位置、ボトムブラケットなどと使う)

ブレーキシュー(ブレーキパッド)

ブレーキに装着し、リム(又はディスク)と接触させることで摩擦を生みブレーキ力を作り出す。
一般的な自転車のブレーキシステムは、運動エネルギーを熱エネルギーに変換することで減速する。
ブレーキシューにも相応の性能がないと、熱ダレやリムやディスクを攻撃してしまうことになるので、しっかりとした製品を選びたい。

プーリー

自転車では、リアディレーラーに付随する2つの歯車を指す。
役割としては、走行振動で暴れるチェーンの流れをスムーズにすることで、変速を確実に行えるようにする。
異物が絡まったり挟まったりすることで変速性能が落ちるので、走行前後に確認しておくと良い。

ベアリング

回転部分に使われる軸受のことで、ホイールやボトムブラケット、ヘッドセットに使われる。
通常のベアリングには鉄球が使用されるが、1分1秒を争う自転車競技では、ボトムブラケットやホイールに高価なセラミックベアリングを使用することがある。
しかし最近では、自転車におけるセラミックベアリングの効果は、非常に限定的ではないかと疑問視される声もある。

ヘッドセット/ヘッドパーツ

ヘッドチューブ内に装着し、フロントフォークとフレームを繋ぐパーツ。
規格がいくつかあるが、通常はフレームとセットなので気にする必要はない。
定期点検やオーバーホール(バラして組みなおすこと)の際にメンテナンスすれば概ね問題ないが、放置しておくと汗で中のベアリングが錆びてハンドルの動きが渋くなったり、ガタが出たりする。

ホイール

自転車を構成する上で、最も重要なパーツの一つ。
交換することで、圧倒的な走行性能の違いを生むことができる。
また、命を預けるパーツなので、購入の際はしっかりと検討したい。
ホイールにもたくさんの種類があり、リムの背が低い(ナローリム)ホイールはアルミ製が主流。
逆にリムの背が高い(ディープリム)ホイールはカーボン製が主流となっている。
ホイールは同じモデルでも、チューブラータイヤ用、クリンチャータイヤ用、チューブレス用に分かれる
(クリンチャーとチューブレスは兼用「チューブレスレディ」であることが多い)
さらに現在では、ディスクブレーキの登場により、リムブレーキ用ホイールとディスクブレーキ用ホイールにも分かれている。
ホイールの製品価格相場
アルミホイール:¥10,000~¥150,000
カーボンホイール:¥100,000~¥500,000

ホイールは主に3つのパーツで構成されている。
ハブ:ホイールの真ん中の部分で、回転性能を決めるベアリング類が収められている。
リム:ホイールの外周部の呼称。リム重量は走行性能に大きな影響を与えるので、軽量なカーボンを使用することが増えている。
スポーク:ハブとリムを繋ぐパーツ。最近は空気抵抗を考慮した、断面が楕円のスポーク(エアロスポーク)が増えている。

ボトムブラケット/BB

フレームとクランクを繋ぐパーツ。通称BB。
BBにはかなり多くの規格が存在しており、メーカーやフレームによって大きく異なる。
頻繁にいじるパーツではないが、ベアリングが入っているため、走行距離や使用環境によってグリスアップや交換が必要になってくる。
調整や取り付けには専用の工具が必要となり調整もシビアなので、基本的には自転車屋に任せた方が良い。

ボトルケージ

フレームにボトルを装着するための固定具。
アルミ製とカーボン製のものがあるが、走行には影響はないのでデザインで買って問題ない。

やぐら

シートポストのサドルを固定する部分の名称。
やぐらに着いたネジを調整することで、サドルの角度や前後位置を調整する。

リムテープ

クリンチャータイヤを装着する際、ホイールに開いている穴(スポークを通す穴「スポークホール」)をふさぐために使用するテープ。
硬質のプラスチックテープで、チューブがホイールの穴から飛び出るのを防ぐ役割がある。
最近のホイールではスポークホールのないホイールが増えているので、今から自転車を始める人には無縁の存在かもしれない。