今回は、ロードバイクを購入したは良いものの、練習方法や自転車乗りのディープな世界への入り方が分からないという方に向けた、疑問解決の記事だ。
色々な疑問は出てくるが、身近なところから疑問を解決していきたいと思う。
目次
練習について
・グループで練習している人たちがいるけど、どうしたら自分もグループに入れるの?
自転車のグループには、大きく分けて2つのグループがある。
自分の性格に合わせたグループを探して、楽し苦自転車に乗ってみよう。
グループ1
一つは友達同士やSNSを通してできたグループだ。
こういったグループに参加したいなら、FaceBookやTwitter等でグループを探してみよう。
何かしら身近な存在のグループが存在しているはずだ。
もし見つからなければ、自分でグループを作ってしまうというのも手だろう。
初心者や自分の住んでいる地域、性別等で限定したグループを作成することで、意外と参加してくれる人も多いはずだ。
グループ2
もう一つのグループは、自転車ショップが持っているチームだ。
このグループに参加したい場合は、そのショップに直接聞いてみよう。
どういうことやっているかを聞いて、自分に合ったチームに入ればいい。
ただしショップによっては、ショップでの自転車購入者に限るという制限を設けている場合もあるので、その場合はそこで自転車を買うか、あきらめるしかないだろう。
大きなショップであれば、レベルに合わせてチームが編成されているので、初心者だからと言って気後れする必要はない。(そもそもみんな最初は初心者なのだから!)
また小さなショップであっても、逆に手取り足取り教えてくれたり、常連さんが練習に連れ出してくれたりすることが良くある。
その他
その他の例として、自転車好きのオーナーがやっている飲食店やサービス業のお店でチームを持っている場合がある。
このタイプの場合、色々なタイプの人が集まるので、いい意味で異文化交流ができる点が素晴らしい。
またライド先が美味しいお店だったり、グルメ系のポタリング等が多いのも特徴だ。
見つけるためには巡り合わせの運も必要だが、グルメ好きライダーなら新規開拓をしていくうちに見つけられるだろう。
まとめ
もし始めたばかりで自転車で走るスピードが遅いからと言って、グループへの参加を躊躇している人がいたら、これを機会に参加してみてほしい。
練習会やグループ練習というと、どうしてもトレイン(自転車で縦列に連なって走ること)で爆走している光景が思い浮かぶが、ショップやグループによっていろいろなライドイベントを用意しているので、自分に合ったものを探してみよう。
グループに参加することのメリットは様々だが、交流の輪が広がるだけでなく走るモチベーションにも繋がる。
私も練習会に参加していたことがあるが、一人だとどうしても起きられない朝も、集合時間が決まっているので強制的に起きることができる。
また自分より速い人や経験の多い人と走ることは、クリートのキャッチの仕方からダンシング(立漕ぎ)の仕方まで様々な勉強になる。
それらは速く走るだけではなく、安全により楽に走る方法を学ぶ場になるので、初心者であればこそ早めに参加しておくと損がないだろう。
そして楽し苦走っているうちに、いつの間にか速くより遠くへ走れるようになっているはずだ。
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・ロードバイク買ったんだけど、どこに行けばいい?
ロードバイクを購入すると、最初はうれしくて近場を乗り回すはずだ。
しかし、慣れてくるうちにもっと遠くへ行きたいという欲求がでてくる。
そんな時はどこへ行けばよいのだろうか?
海
あまり内陸部に住んでいると難しいかもしれないが、最もポピュラーな選択肢だ。
「自分の力で自転車で海まで来た!海まで行った!」というのは感動するものだ。
また海に向かっていくので、川沿いのサイクリングロードや比較的平坦な道を走ることができるのも、初心者にとってはありがたい。
海に行く際の注意点としては、海陸風と帰りの登りが挙げられる。
海陸風は夜は陸から吹き、昼は海から吹くので、朝早めに出かけて帰りは明るいうちに帰ってくることで風を味方にできる。
出発が遅いと常に向かい風なので、初心者にとっては地獄になるだろう笑
また往きは海に向かうので全体的に下り勾配となるが、帰りは逆になる。
往きに飛ばしすぎると帰りのスタミナがなくなるので、その辺も考慮しておこう。
実家
片道100㎞以内なら、これも一つの行き先になるだろう。
仮に実家に着いた段階で体力を使い果たしても、泊まればいいので色々と楽だ。
またお腹ペコペコで実家飯を食べれば、そのありがたみが身に染みわたるはずだ。(かあちゃんおいしかったよ!)
私も最初のロングライドは実家に行くことだった。
片道70㎞であったが、知らない道を自転車で走るのは大冒険だったのを覚えている。
食事処やスイーツを求めて
これは女性なら一番食いつくポイントではないだろうか。
美味しいものがあれば、それがモチベーションになるし、開店時間中に着かなければならないという制約もできる。
まずは近いところから始めてみて、少しづつ遠くしていけば、あっという間にロングライドの完成だ。
しかも自転車でカロリーを消費しているから太らない(むしろ痩せる!)となれば、これ以上の目的はないかもしれない。
山
日本は山だらけだ。
自転車で走れば、山に当たるといっても過言ではない。
どうせ後から苦しい思いするくらいなら、最初から山の厳しさを味わってしまうのも面白いかも?
そもそもこのブログ自体、峠を勧めるブログですし、youとりあえず登っちゃいなyo!
ちなみに私が初めて登った峠は、風張峠に行こうとして間違えた風張林道だ。
もちろん入り口で撃沈したのは言うまでもない。。
まとめ
自転車に乗ってどこに行けという決まりはないので、自分のテンションが上がりそうな行き先があれば、まずはそこに行ってみよう。
自転車の良い所は、家を一歩出ればそこから先はすべてサイクリングのフィールドになるということだ。
自転車に乗ることを楽しむためにも、お気に入りのスポットやコースを探す旅に出かけてみてほしい。
・まずはロードバイクに慣れたいんだけど、どんな練習をすればいいの?
ショップでロードバイクを買って、大まかなポジションを調整してもらうと、サドルの高さやハンドルの低さに驚くだろう。
また人によっては、それを怖いと感じることもあるかもしれない。
そこでロードバイクでバシバシ走り回る前に、自転車に慣れる練習をご紹介しよう。
八の字
文字通り8の字を描く練習だ。
2本のペットボトルを置いて、その間を八の字走行する。
最初、2本のボトルの間隔は広めにして始めよう。
慣れてきたら徐々にその感覚を狭めていく。
更に慣れてきたら、ボトルを増やしてスラロームにしてみると難易度が増して楽しくなる。
この練習をしているうちに、前輪と後輪の動き方、スピードとハンドルコントロール・重心、目線の位置の相関性を体で理解することができる。
この練習の良い所は、スピードが上がっても曲がり方を体で覚えているので、スムーズにコーナーを曲がることができるようになることだ。
最初はフラットペダル又はビンディングを外した状態で乗ると、もし転びそうになっても足を着けるので安心だ。
一本橋
これも文字通り、一定距離の直線の上をどれだけゆっくりと進むことができるかというものだ。
線は道端の白線(もちろん公道ではなく駐車場やサイクリングロードなどだ)を利用すると良いだろう。
この練習の良い所は、低速での目線の位置と重心移動を体で理解できることだ。
またバランス筋が鍛えられるので、自然と乗り方も綺麗になっていく効果もある。
練習していくうちにどんどん遅く進めるようになり、最終的にはスタンディング(立って止まる)もできるようになるだろう。
いざというときの立ちゴケを防ぐためにも、お薦めの練習方法だ。
この練習も普通の靴などで練習すると安全だ。
急制動
これは急ブレーキを掛ける練習だ。
公道を走る以上、いつ急ブレーキを使うか分からない。
子供が飛び出してきたり、路面に大きな穴が開いていたり、前を走る自動車やバイクが急ブレーキを掛けるかもしれない。
そんな時は、どんな人でも急ブレーキをしなければならない訳だが、ただブレーキを握っただけでは、ロードバイクの場合前転してしまう。
ママチャリであれば、ブレーキの弱さと車体の重さから前転することは早々起こらないが、ロードバイクではいとも簡単に前転する。
良く効くブレーキは、使い方を誤ると自身を傷つけかねないのだ。
自分のロードバイクに着いているブレーキに、どれくらいのストッピングパワーがあるのか、事前に確認しておくためにも急制動の練習をしてほしい。
やり方は簡単で、自分が少し速いかなと思うスピードから、できるだけ強くブレーキを掛けるだけだ。(この練習で前転しない様に徐々にブレーキを強めていこう)
強く掛け過ぎれば後輪がスリップするか、浮くはずだ。
スリップするなら後輪ブレーキが強すぎるし、浮くなら前輪ブレーキが強すぎるか、重心が前すぎるということだ。
急ブレーキを掛ける際には、重心(体の位置)を出来るだけ後ろに持っていくことで、前輪ブレーキの力を最大限に発揮できる。(そして後輪が浮くことを防げる)
この練習の良い所は、繰り返すことで、いざ急ブレーキを掛ける場面に遭遇しても、落ち着いてブレーキを掛けることができるようになることだ。
安全にロードバイクに乗ることは、楽しく乗るための基礎中の基礎に当たる部分なのだ。
まとめ
実は上記の練習は、教習所で教えているバイクの教習と同じ内容だ。
これが何を意味しているかというと、スピードを出して走るためには低速の基本動作が大切ということだ。
色々な自転車乗りを見ていて思うのだが、トライアスロンをやる人(トライアスリート)は自転車の乗り方が上手くない人が多い。
これは自転車しか乗らないローディと比べて、自転車の練習時間が少ないことも原因だが、一番大きい原因はいきなりTTバイク(※)を購入することで、直線的な操作しかしないことではないかと思う。
ロードバイクでもTTバイクでも、人より少しでも速く走りたいという気持ちは分かるが、まずは低速で自転車の基本動作を習得することで、より速く走ることができるようになるのだ。(走行時の安全性も増すので事故やケガのリスクが減り、練習がしっかりできるという点もある)
ちょっとした時間でもできる練習(場合によっては室内でもできる)なので、ぜひ皆さんも自転車に慣れる練習として取り入れてほしい。
(※)タイムトライアル(一定距離のコースの走行時間を競う)用の自転車で、スピードを出すことに特化している。その一方でコーナリングはロードバイクと比べると苦手。