前回のランキング投稿からだいぶ間が空いてしまったが、昨年後半に登った9月から12月の峠について、ランキングを発表したいと思う。
なお、今月までは峠に登る活動は冬眠(いや、長すぎるだろ!)していたので、次回の更新はまた少し先になるかもしれない。
とはいえ、不定期投稿記事なので、温かい目で見守っていただけると幸いだ。
それでは早速、昨年後半4か月分の中からベスト10を紹介していこう。
第10位:二ノ瀬峠
東海地区では言わずと知れた二ノ瀬峠がランクイン。
練習やツーリングするのに丁度良い距離と勾配を持ちながら、登坂中の景色も都市部から近い峠とは思えないほど。
頂上まで行ったら、足を延ばして名古屋岐阜方面を一望できる展望台も訪れてみたい。
第9位:高野山
世界遺産にも登録されている高野山を、自転車でヒルクライムしてみてはどうだろう。
頑張れば初心者でも登り切れる距離と、前半後半で大きく変わるルート構成は飽きの来ないヒルクライムを楽しむのに最適だ。
なにより登り切った後に待ち構える寺院の数々は迫力と威厳があり、観光ライドにもお薦めだ。
高野豆腐ややきもちなどの定番グルメから、スイーツも楽しめる飲食店の数々も魅力だ。
第8位:国見峠(岐阜側)
第8位は、岐阜県の南西部に位置する国見峠だ。
マイナーな峠であるが、後半の激坂区間に加えて、頂上からは伊吹山の裏側を見ることができるなど楽しみ方の詰まった峠である。
個人的には、人通りの少なさと自然を満喫できる雰囲気が気に入っている。
特に紅葉シーズンや新緑シーズンには激坂×自然を存分に楽しむことができるだろう。
ただし補給には難があるので、その点だけは注意が必要だ。
第7位:蘇武岳
第7位の蘇武岳は兵庫県の北部に位置し、尾根を縦断するような形の激坂ルートだ。
景色も大したことなければ、路面も良好とは言えない。
それでも、坂バカを引き付けるのに十分に魅力的な勾配の坂が用意されている。
また頂上からの景色も良好だ。
第6位:鈴鹿スカイライン
第6位は、三重県の北部に位置する鈴鹿スカイラインだ。
今回紹介している鈴鹿スカイラインは、所謂武平峠のことであるが、温泉街を抜ける旧道ルートで紹介している。
全体を見てもなかなかの勾配なのだが、温泉街付近の激坂はネタとしても楽しい登りだ。
また後半の九十九折れでは、振り返ると名古屋方面を一望することができ、気持ちが良い。
脚があれば、滋賀側に抜けるサイクリングルートとして組み込むのも良いだろう。
第5位:池田山
岐阜県の南西部に位置する池田山が第5位だ。
7位の国見峠同様にマイナーなルートであるが、こちらも激坂が楽しいルート構成になっている。
麓には道の駅や温泉があり、自走、輪行を問わず楽しむことができる点もうれしい。
頂上には柵などのない駐車場があり、ここからの眺めは山に登ったことを実感できる気持ちの良いポイントだ。
また最近路面工事が行われ、全線を通して登り下り共に安心して走る事ができるようになったこともポイントが高い。
第4位:大台ケ原
第4位は、奈良県と三重県の県境に位置する大台ケ原だ。
関西の自転車乗りには有名なヒルクライムレースが行われるルートで、その距離と勾配は走りごたえ満点だ。
また、アクセスの悪さや補給ポイントの少なさも、坂バカ度を高める要因になっている。
前半の厳しい勾配区間と景色の良くなる後半区間のギャップも面白い。
夜には天の川が肉眼で見えるので、せっかくここまで行くなら、ヒルクライムと合わせて天体観測もしてみてはどうだろうか。
第3位:六甲山
第3位は、兵庫県の六甲山だ。
神戸や大阪から近くアクセスは良好だが、逆瀬川ルートは都市部近郊の峠としては難易度の高いコースになっている。
中盤から後半は勾配がきつくなり、10%を超えることもしばしばあるので、自信がない場合は他のルートから試してみることをお勧めする。
交通量こそそれなりにあるものの、後半の自然環境は気持ちが良く、ゆっくり登っても楽しさがある。
しかし、このような環境が都市部のすぐそばにある関西の自転車乗りはうらやましい限りだ。
第2位:葛城山(中尾ルート)
第2位は、大阪府と和歌山県の県境に位置する葛城山だ。
葛城山には7本の登りルートがあり、これをすべて登ることを7葛というそうなのだが、その中でも最上級の難易度を誇るのが中尾ルートだ。
距離こそ短いが、全線を通して厳しい登りが続き、特に中盤以降の最大20%・平均勾配14%を超える長い登り区間は、半端な脚では登り切ることは難しいだろう。
頂上の展望台からは、短い距離でこの高さまで登ってきたということを実感してほしい。
第1位:暗峠
第1位は、大阪府と奈良県をつなぐ暗峠だ。
暗峠の名前は全国的にも有名かもしれないが、その難易度はずば抜けており、坂というよりは壁に近いと言った方がしっくりくるかもしれない。
初心者では、登りはもちろんのこと下りさえも完走できない可能性があるほどだ。
とはいえ、自転車(ロードバイク)に乗っている限りは一度は暗峠に挑戦してみてほしい。
直に「百聞は一見にしかず」を味わうことができるはずだ。