今回紹介するのは、宮城県と山形県にまたがる笹谷峠の宮城側からの登りについてである。
この峠は蔵王のお隣にあり、目立つ峠ではないもののトレーニングには最適なサイズの峠だ。
・峠スペック
坂バカ度:★★★☆☆☆☆☆☆☆
景観: ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★☆☆☆☆
距離
20.3km
最大標高差
705m
平均斜度
全体:3.5%
上り:4.3%
下り:3.2%
獲得標高
上り:727m
下り:29m
・補給ポイントについて
スタート地点は、この地点とする。
峠のスタートと呼べるような区切りの良い部分がないので、スタート地点の段階では峠感がないが、ご了承いただきたい。
コース全長は20.3㎞だ。
アクセスは、電車ではどの駅からも遠くあまり便が良くない。自動車が無難だろう。
・ラストコンビニ
ラストコンビニはスタート地点の交差点にあるファミリーマートだ。
・ラスト自販機
道路沿いのラスト自販機はスタートしてしばらく行ったこの地点となる。
・実走レビュー
登り始めの8.5㎞は平均斜度で1.5%とかなり緩い。したがって峠感はない。
国道なので、トラックなどの交通量が多く走行には注意してほしい。
そこから先は少し傾斜が出てきて、山形自動車道の笹谷ICまでの4㎞で4.1%となる。
途中には笹谷温泉などもあるので、帰りに寄って汗を流して行くのも良いかもしれない。
ICを越えると、交通量は一気に減る。というのもここから先は大型車の通行が禁止されており、道も1車線となるため、多くの自動車は高速道路に乗るからだ。
1.5㎞ほどは高速と並走する事になるので、自動車は減っても走行音は聞こえてくる。
並走区間が終わると、ここから本格的な峠感が出てくる。
ここから6.3㎞で頂上となるが、頂上までは傾斜が大きく変わることはなく、くねくねした峠道が続くことになる。
カーブは基本的に内側がきつく10%前後になり、直線区間は3~6%ほどで変動する。
また、工程の半分程度は道が木々に覆われているので、比較的涼しく登ることができる。
ただし、その分見晴らしは良くない。
頂上が近づいてくると、今まで頭上を覆っていた木々が減ってきて上空が開けてくるので、わかりやすい。
峠の頂上手前はストレート区間なので、最後は頑張ってスピードを上げよう。
頂上付近は山道の入り口となっているためか、路上駐車の自動車が多く止まっている。
・頂上施設について
頂上には駐車場があり、そこに峠名と周辺案内の看板がある。
石碑はあったが、峠名を示すものではなかった。
タイムをねらう場合には、できるだけスピードを維持して登ることだ。
基本的に大きな勾配変化はないので、ケイデンスで登ればある程度のスピードを維持できるはずだ。
ちなみに、峠の途中に森の湧き水カフェがあったので、ボトルが心許ない場合には天然水補給といこう。
・路面状況について
路面状況は、平均的で悪くない。
ただし道幅が狭く急カーブ、ブラインドカーブが多いので、下りの際は対向車に注意してほしい。
また2か所ほど、湧き水で濡れている場所があった。
晴れが続いていれば大した濡れ具合ではないかもしれないが、雨が降った翌日などは水が流れている可能性もあるので、注意してほしい。