今回紹介する峠は、島根県の西部に位置する林道安蔵寺線だ。
安蔵寺線は、安蔵寺山と燕岳間を抜ける峠道であるが、この付近は地盤が強くないためか、現時点では反対側からのルートは通行止めとなっている。
また同様に、安蔵寺線の隣に位置する国道488号線も匹見町側が通行止めとなっているので、ルート計画時には注意が必要だ。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★☆☆☆☆
景観: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★☆☆☆☆☆
距離
16.4km
最大標高差
820m
平均斜度
全体:4.9%
上り:6.9%
下り:4.6%
獲得標高
上り:895m
下り:85m
・補給ポイントについて
スタート地点は、木部谷温泉松乃湯のそばの交差点からとする。
コース全長は16.4㎞となる。
・ラストコンビニ
スタート地点そばにコンビニはないので、事前の補給を忘れないようにしたい。
なおコンビニではないが、フリーショップKアンドKホリというお店がスタート地点近くにあるので、やっていればちょっとした食べ物は補給可能だ。
・ラスト自販機
自販機は、スタートして800mほど進んだところにあるものが最後となる。
・実走レビュー
スタートして最初の3㎞程は穏やかな登りで、景色は日本の田舎そのものといった感じの素敵なものだ。
3㎞を過ぎたあたりから、徐々に勾配はきつさを増していく。
4㎞地点を過ぎることには10%前後まで増しており、道もくねくねとし始める。
4㎞地点から先の2.6㎞区間では平均勾配は10%となり、この峠で最もきつい区間となる。
ちなみに4.6㎞地点にある分岐は、そのまま直進しよう。
この区間はサイコンの表示が10%を下回ることはなく、何度かある急カーブの前後区間は特に勾配がきつめで、15%程度まで勾配は上がる。
6.4㎞地点まで来るといったん緩い下り勾配になるが、すぐに登り返すのでそのまま脚は回しておこう。
200m程登ると分岐が現れるので、この分岐を右折だ。
直進すると下ってしまうので、注意してほしい。
右折してから400m程は、6%程度の登りとなる。
左側に携帯の基地局が見えれば、そこから先は下りに転じる。
下りは緩めの勾配で1㎞に渡って続く。
実際には微妙なアップダウンがあるが、勢いで通過できるはずだ。
下り切った辺りが、このコースの折り返し(8㎞)地点だ。
下り区間を抜けると、登りに転じる。
登りは1.3㎞程続くが、平均6.5%程度とそこまできつくはない。
登りの後半部分だけ、10%を超えてくる登りがある。
登り切ると、再度下りに転じる。
この下りも1㎞強に渡って続き、前半は勾配も-5%程度とスピードの出やすい下りだ。
ただ、こちらも途中に200m程の登り返しがある。
この登り返しは8%強あるので、勢いだけでは登り切れないので、多少脚は使うことになる。
下り切ってから登りに転じると、ここから3㎞は平均8%の登り区間となる。
3㎞のうち前半と後半の区間は6~7%程度の登りで、中盤の1㎞だけは10%程度の登りだ。
登り切ると、3回目の緩い下りが登場する。
この下り区間は300m程と短い。
短い下り区間の先は、平均7%の登りが2㎞弱続く。
これが最後の登り区間だ。
登り切ると、ほぼ平坦な区間が1㎞あり、これを越えた先が頂上のトンネルとなる。
・頂上施設について
頂上はトンネル以外何もなく、トンネルの中は照明がないので非常に暗い。
私が登った時は霧が出ていて、トンネルの存在が非常に不気味だった。
・路面状況について
路面状況について、前半の舗装状況は比較的良好だが、後半は散乱物が多くスリップしやすい。
峠の反対側が通行止めになっていることから、自動車の往来がほとんどないと思われ、規制解除までは路面状況が悪化していく可能性がある。