今回紹介するのは、秋田県の南部に位置する鳥海グリーンラインの登りルートについてだ。
鳥海山は全部で四本の登りルートがあり、今回紹介するルートは矢島カップというヒルクライム大会も行われており、秋田のサイクリストにはメジャーなヒルクライムコースとなっている。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★☆☆☆☆
景観: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★☆☆☆☆
距離
27.4km
最大標高差
1117m
平均斜度
全体:4.1%
上り:5.7%
下り:3.4%
獲得標高
上り:1205m
下り:100m
・補給ポイントについて
スタート地点は、矢島駅のそばの交差点からとする。
今回紹介するコースは、矢島カップのルートと同じコースを通るルートだ。
頂上までは、比較的長い27.4㎞となる。
・ラストコンビニ
コンビニは、矢島の街中にあるローソンが最後となる。
街中にはコンビニやスーパー、飲食店もあるので補給に困ることはないが、コースも長いのでハンガーノックには注意が必要だ。
・ラスト自販機
自販機は、14㎞地点にある花立山荘にあるものが最後だ。
丁度中間地点辺りなので、休憩のポイントとしては利用しやすい。
自販機の他に食堂も利用できるので、下ってきてからの食事処として利用するのも良いだろう。
・実走レビュー
スタートして最初の2㎞はほとんど平坦となる。
輪行等で来た場合には、この区間でしっかりとアップを済ませておこう。
2㎞地点を過ぎると、ここからは登り区間となる。
5㎞地点までは平均5%の登りだが、実際には緩急のある登りとなるので、8%程度になるポイントもある。
ちなみに坂の傾向としては、全体的に緩急のある階段式の登りが頂上付近まで続いている。
5㎞地点に交差点があるので、この交差点を右折しよう。
右折してからは、次の交差点がある10㎞地点までは道なりに進んでいく。
この区間も緩急のある登り区間になっており、最初の区間と平均勾配はほとんど変わらないが、勾配はきつい傾向にある。
またこの区間の前半はカーブが連続して勾配もきつい箇所が多いが、後半は直線的な区間になっており勾配も5%前後で安定している。
10km地点の丁字路は右折はしよう。
右折すると、ここからは2㎞強に渡って長い下りになる。
この区間はタイムを狙うなら休みつつもしっかりと脚を回してスピードを落とさないようにしたい。
長い下りの後登りに転じる。
ラスト自販機のある花立山荘までは、1.5㎞強の緩い登りが続く。
下りからの勢いを生かしつつ、ペースで登ることで失速を防ぎたい。
花立山荘を過ぎると8%程度の登りが現れるが、300m程しか続かないので、構える必要はない。
その後は600m程2%強の緩い登りに転じる。
緩い登りが終わると、15㎞地点辺りから4㎞弱に渡って登りが続く。
このコースとしては珍しく登りが続くことになるが、実際に走ると短いながらも緩い勾配の区間はあるので、やはり登りとしては緩急があると言える。
ただ展望台のある16㎞地点から2㎞程は勾配がきつくなるので、きつい区間といえるだろう。
また途中の区間ではカーブが連続するので、カーブの内側では10%程度の勾配となり、ペースが乱されるかもしれない。
出来るだけ外側を通って無駄に力を使わないように心掛けよう。
登りが終わる19㎞地点からは、20㎞地点まで下り勾配が700m程続く。
20㎞地点から先はゴールまで勾配がきつくなりがちなので、この下りでしっかりと休んでおこう。
もちろんタイムを狙うなら、スピードはできるだけ落とさない走りをしよう。
下りが終わった辺りにある交差点は右折だ。
一応対向車などもあるので、レースでない限りは、下りのスピードはしっかりと交差点までに落としておこう。
20㎞地点からは、頂上までの7㎞強に渡って平均6.5%の登りとなる。
この区間も緩急があるが、いままでよりも登りの区間が長いので、地力を試されることになるだろう。
22㎞地点にある交差点は、道なりに直進しよう。
特に24㎞地点から26㎞地点までの2㎞区間は平均8%弱となり、実際には10%を超えるポイントも多い。
26㎞地点を過ぎると一旦勾配が緩み交差点が現れるので、これも直進だ。
ゴールの頂上までは1㎞だ。
交差点を過ぎて400m程は勾配がきついので、最後の踏ん張りどころとなる。
この400m地点を過ぎたところが、矢島カップの大会ゴール地点だ。
そのまま200m程9%の勾配を進めば、頂上となる。
・頂上施設について
頂上は登山道への入り口として、駐車場とトイレが整備されている。
登山道入り口横には湧き水もあるので、ここで顔を洗ったり喉を潤すことができる。
・路面状況について
路面は、全体を通して荒れているようなところはない。
ただ所々で道が狭くなるので、下りや平坦区間でのスピードの出し過ぎには注意しよう。