#76 八幡平樹海ライン(見返峠)でヒルクライム!ロードバイクでもきつい勾配変化!

今回は岩手の公道最高地点となる八幡平見返し峠を、樹海ライン経由で登るルートについて紹介する。
樹海ラインは、八幡平アスピーテラインと比べるとマイナーな存在であるが、最大勾配はアスピーテラインよりきつく、難易度も同じという厳しいルートである。

今回紹介するのは、前回に引き続き、八幡平見返峠のアスピーテラインでの登りについてだ。 ・峠スペック 坂バカ度:★...

・峠スペック

坂バカ度:★★★★★★★★☆☆
景観:  ★★★★☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★☆☆☆

距離
25.4km
最大標高差
1086m
平均斜度
全体:4.3%
上り:6.6%
下り:4.8%
獲得標高
上り:1239m
下り:163m

・補給ポイントについて

スタート地点は、八幡平温泉郷の看板がある、この交差点からとする。全長は24.5㎞と長い。

アクセスとしては、新幹線なら盛岡が便利だが距離があるので、駅からはレンタカーなどを利用すると良い。
自動車なら東北自動車道の西根か、松尾八幡平が最寄りとなる。松尾八幡平ビジターセンターに駐車場があるので、利用すると良いだろう。

・ラストコンビニ

コンビニは近くにないが、コンビニの様な朝7時から開店している酒屋「たかはた」があるので、ここを利用すると良い。
開いていれば、ビジターセンターで食事をするのもアリだ。
自販機も近くには見当たらなかったので、「たかはた」かビジターセンターで補給しておこう。

・実走レビュー

スタートすると、最初の1.5㎞ほどは3%程度の緩やかな登りとなり、更に1.5㎞は5%~6%ほどの登りなので比較的スムーズに進めるだろう。
この区間を過ぎると交差点があり、一旦平坦に近い道が7~800mつづく。

その先には、きつい登り区間が待っている。
約2㎞の区間で平均斜度は9%を超える。
この区間はカーブを繰り返すのだが、内側は15%を超える場所もあるので、コース取りを間違えないようにしたい。

ここを越えると500mほどの平坦区間が現れるので、脚を休めよう。
ちょっと休憩という場合には、道路沿いにカフェもあるので、コーヒーを一杯なんのも乙だ。(頑張る人は帰りのご褒美でも良い)

そこから1.4㎞ほど進むと交差点が現れるので、交差点を右に進むと樹海ラインのスタートとなる。(え、ここから?という突込みは無しだ!)

樹海ラインの入り口にはクマ注意の看板などもあるが、過去走ってきた峠道と比べれば、クマが出そうな雰囲気は少ない。
とはいえ用心に越したことはないので、熊除け対策をしておくと良いだろう。

この時点で、標高は900m弱まで上がってきており、残り距離は17.5㎞もあることを考えれば、「なんだ余裕じゃないか」と思われるかもしれないが、樹海ラインはアップダウンが激しいので、この後も結構な脚を使うことになる。

スポンサーリンク

樹海ラインは、アスピーテラインと比べると景色はあまり望めないが、それでも途中で見える下界の風景が美しい。
また岩手山が間近に見えて、これも見ごたえがある。

コースに話を戻すと、交差点から先は1.5㎞ほどを5%程度で登っていくことになる。
そこから1.7㎞程はアップダウンを入れながら下倉スキー場のリフト下まで進んでいく。

リフトのあたりから登りがきつくなり、そこから約4㎞は6%弱の登りとなる。
しかし、この区間にも下りは存在するので、実際の登り勾配は8%程度になることを覚悟しておこう。

ここまで一生懸命に登ってきたご褒美に、ここから2.5㎞は下り区間となる。
下り勾配は、場所によっては10%を超えるような下りで爽快そのものだ。

下りが終われば、登りが待っている。距離は2.5㎞だ。
そう、先ほど下った分を登り返すわけだ。(つまりご褒美は前借りだったわけだ!)

しかし、安心してほしい。この登り返しが終われば1㎞ほどの平坦に近い区間が待っている。
区間の終わりには、太古の息吹という温泉が湧きだしているか場所があり、心地よい温泉臭が漂ってくる。

太古の息吹から500mほどを5~6%の勾配で登ると、残り距離は概ね3㎞となる。
そしてここからが樹海ラインのクライマックスで、ラスト3㎞の平均勾配は9%を超えてくる。
激坂を越え、アップダウンをこなして来てからの残り3㎞区間は、脚と精神をごっそりと削ってくる。

景色は良いので、景色を見つつごまかしながら進んでいくと良いだろう。

途中で山小屋が見えてくれば、残りは2㎞となる。
山小屋には自販機もあるので、どうしても辛い場合には素直に休憩しても良いだろう。

2㎞を過ぎてからの風景もなかなかに素晴らしい。
山小屋を過ぎてから見えてくる地獄谷の様な景色や、晴れていれば秋田方面の山々を見通すことができる。

しかしながら、それ以上に坂が精神を削ってくる。場所によっては10%を超えるので、とにかく少しずつ進んでいこう。

正面に建物が見えてきたらゴールはすぐそこだ。残った力を振り絞って登り切ろう。

タイムを狙う場合は、樹海ラインに入るまでに力を使い果たさないように残しておくことと、樹海ラインのアップダウン区間をいかに効率良くこなすかが、ポイントになるだろう。

・頂上施設について

頂上のレストハウスには、自販機のほかに売店や食堂もあるので休憩には困らないだろう。
また建屋の脇にある水道は近くの湧き水を引いており、とてもおいしい水だった。
なおレストハウスの駐車場は、自転車は無料で入ることができるが、降車しての移動となるので、駐車場内では乗らないようにしよう。

頂上からは岩手山をバックに八幡平の樹海を見下ろすことができる。

・路面状況について