今回紹介する峠は、岩手県鹿角市から八幡平市に抜ける県道195号線(通称 花輪越)だ。
この峠は、存在こそ地味ながらその傾斜は目を見張るものがある。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観: ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★☆☆☆☆☆
距離
7.6km
最大標高差
598m
平均斜度
全体:7.9%
上り:8%
下り:0%
獲得標高
上り:584m
下り:0m
・補給ポイントについて
スタート地点は鹿角の街中の交差点からとする。全長は7.6㎞だ。
・ラストコンビニ
街中なので、コンビニや自販機に困ることはないだろう。
・ラスト自販機
ラストの自販機はスタートしてすぐの右側にあるクリーニング屋の自販機が最後だ。
・実走レビュー
スタートすると最初の3㎞は緩やかに登る。特に前半は緩やかで、後半は5%ほどだ。
岩手はジャンプ台を備えたスキー場も多く、通り沿いにある花輪スキー場にもジャンプ台が備えてある。
左手に何かの施設の建屋、その先に道路情報板が現れ道が細くなれば、この坂の本当の登りが始まる。
ここから先4.5㎞の区間で平均傾斜は10%を超えることになる。
スタートするとすぐに、10%を超える登りが始まる。
場所に寄っては16%ほどにもなる箇所もあり、どこがきついというよりは全体的にきつさが継続する。
一応、3、4か所は傾斜の緩まる(5%ほど)になる箇所もあるが、距離も短かいのであまり期待しないほうがいい。
前半は木に囲まれているので、日中でも涼しいが、後半からは頭上が開けてくるので、直射日光をまともに喰らい暑さに苦しめられる。
それに加え、後半は更に傾斜がきつくなるので、体力だけでなく精神力も求められる。
場所によっては、鹿角市街を見下ろすこともできるが、基本的に見晴らしは良くない。
ラスト1㎞地点までくると、一旦100mほど下る箇所がある。
これを越えるとこの先はゴールまでの800mほどは12,3%のストレートになるので、最後のもがきだ。
・頂上施設について
頂上は駐車スペースがあるだけで、それ以外には特に何もない。
タイムを狙う場合には、前半の緩い区間をある程度のスピードで飛ばす必要があるが、その後がきつくなることを想定していないと、タレることになる。
勾配のきつい区間は4.5㎞と距離が長くないので、タレるとそのまま回復しない可能性が大きい。
・路面状況について
路面は多少の凸凹はあるものの、酷いというほどは荒れていない。
しかし道が細いうえ、傾斜もきついので下りはしっかりブレーキを掛けて下ってほしい。
また、一か所斜面崩壊により、工事中の箇所があったのでここは対向車に注意しよう。
・その他
ちなみに鹿角は、きりたんぽ発祥の地とのことで、おいしいきりたんぽを食べることができる。
道の駅鹿角の体験館にある、おばあちゃんが作ってくれるきりたんぽはとてもおいしかった。
ライド前の炭水化物補給としてお薦めだ。