今回紹介する峠は、会津若松市街と猪苗代湖を隔てる背あぶり山である。
なんだか恐ろしい名前であるが、果たしてどうであろうか。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★☆☆☆☆☆
景観: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★☆☆☆
距離
9.7km
最大標高差
554m
平均斜度
全体:5.7%
上り:6.2%
下り:1%
獲得標高
上り:547m
下り:1m
・補給ポイントについて
スタート地点は東山温泉の入り口にある交差点とする。
全長は9.7㎞だ。
アクセスはJR只見線の会津若松駅または七日町駅から5㎞ほどとなる。
・ラストコンビニ
ラストコンビニはスタート地点手前にあるセブンイレブンだ。
・ラスト自販機
ラスト自販機はスタート地点のそばにある。
・実走レビュー
スタートすると、激坂によく見られるドーナツが現れる。
ちょっとギョッとするかもしれないが、すぐ左に曲がるので安心してほしい。
左に曲がるとホテルの駐車場に入ってしまうが、そのまま進んでもらって問題ない。
あくまで道の両側にホテルの駐車場があるだけだ。
駐車場を越えると、交通規制用の門が現れる。
形としては、ここからが坂の始まりだ。
はじまるとすぐに7%ほどで登り始めるが、少し進むと緩む。
実はこの峠は、登り始めからゴールまで登っては緩斜面となる、階段式の登りを繰り返す。
前半は6~7%の登りと2~3%の緩斜面を繰り返しながら登る。
中盤になると、8~9%の登りと3~5%の緩斜面を繰り返す。
後半は箇所によって12%程度まで勾配が増すが、やはり登れば緩斜面が待っている。
ただし、後半になるにつれて緩斜面の距離が短くなるので、休める時間は短くなっていく。
この辺は上手く見極めてペースをコントロールしていく必要があるだろう。
後半には会津若松の街を見下ろすことができる場所もあり、街から近いながらも登った感は強い。
直線区間が増え始めてくると頂上までは近い。
ラスト1.2㎞まで来ると勾配は一気に緩むので、ラストスパートをかけたい。
最後の直線でもがいて、ゴールスプリントごっこも楽しい。
・頂上施設について
ゴール地点よりは少し手前にはなるが、レストハウスがあるので、登り終わったらここで休憩すると良い。
水道、自販機、トイレとそろっている。
・路面状況について
路面状況としては綺麗に整備されている。
最近舗装を直したような部分も見受けられたので、定期的に整備は行われていると思われる。
基本的には全線1車線なので、登りは問題ないと思われるが、下りの飛ばしすぎは注意してほしい。
・その他
「朝は東から上がる太陽を、帰りには沈む夕日を『背なか』にあびながら」というのが、背あぶり山の由来だそうだが、夏に登ると日影が少ないので、違う意味で背中をあぶられるだろう。
ちなみに、猪苗代湖側については獲得標高300mほどとなるので、個別の記事としては省略するが、簡単に紹介しておこう。
距離
5.6km
最大標高差
304m
平均斜度
全体:5.4%
上り:6.6%
下り:4.8%
獲得標高
上り:312m
下り:12m
スタート地点はこの地点からで、登りはじめはゆるゆると4%ほどで登っていく。
暫くはそのまま進んでいくが、左側に沼地が出てきたあたりから斜度は6%になる。
さらに進んで、材木置き場を過ぎると8%ほどとなる。
こちらの登りのハイライトはこの後にあり、脇に林道がある180度コーナーを抜けると、約1㎞ほどにわたって10~14%ほどの登りが続く。
大きな風車の下までくればこの登りも終わりで、ゴールまでは緩斜面となる。