今回紹介するのは、兵庫県と鳥取県境に位置する氷ノ山の、兵庫県側ヒルクライムルートについてだ。
氷ノ山は、大雨や台風があると通行止めになることが多いのだが、その通行止めは兵庫県側であることが多い。
その理由も含めてルートの状況を説明していこう
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★☆☆☆☆☆
景観: ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
距離
10.2km
最大標高差
632m
平均斜度
全体:6.2%
上り:6.3%
下り:0.1%
獲得標高
上り:642m
下り:15m
・補給ポイントについて
スタート地点は、秋岡簡易郵便局からとする。
コース全長は10.2㎞となり、鳥取側と比べると1㎞程短い。
・ラストコンビニ
スタート付近には、コンビには存在しない。
最寄りのコンビニとなるローソンまでは10㎞程離れている。
また集落には飲食店があるものの、昼間は営業していないため、補給には十分注意してほしい。
・ラスト自販機
自販機はスタート地点の郵便局と50m程進んだところにあるものが最後となる。
その先は峠を越えるまで飲用可能な湧き水も存在しないので、水分補給についても注意が必要だ。
・実走レビュー
スタートすると、勾配は変化を繰り返しながら登って行くことになる。
10%を超えるポイントも出てくるが、長く続くことはない。
最初の4㎞強は平均4.5%となり、後半の方が勾配はきつい傾向にあるので、飛ばし過ぎには注意しよう。
ルートは川沿いに進んでいくことになるので、川の音が心地よい。
また川の流れも良く見えるので、疲れている時は川の流れで気を紛らわすことができるだろう。
ただし、ルート全体を通して道幅が狭い点だけは注意が必要だ。
4.5㎞地点から1㎞弱は勾配がきつい区間が続く。
勾配がきつくなる4.5㎞地点のガードロープには頂上までの距離が記載されているので、目安にすると良いだろう。
勾配のきつい区間が終わると起伏のある区間となり、急カーブが現れれば6㎞地点となる。
直角を超えた270度ほどのカーブとなるので、オーバースピードには注意しよう。
6㎞地点からは7.5㎞地点までは階段式の登りが続く。
平均では4%程度の区間だが、登る部分では10%程度になることもあるので、ジャブのようにじわじわと脚を削られる。
7㎞地点を過ぎると、ここからが本番だ。
頂上までの3㎞に渡って平均8%程度の勾配区間が続く。
特に最初の1㎞ほどは平均10%の区間となり、最大13%程度の勾配になることもある。
きつい1㎞区間を越えると、一旦勾配は落ち着きを見せるので、ここでしっかりと脚を休めておこう。
再度勾配が上がり始めると、頂上までは平均7%、距離1.5㎞の坂が続く。
最後の区間は九十九折れとなっており、峠の最終局面としては相応しい登り区間だ。
頭上が開けて直線になったら頂上は間もなくだ。
余裕があれば、最後のスパートといこう。
・頂上施設について
頂上には県境を示す看板があるのみで、休憩できるようなスペースや見晴らしポイント等はない。
休憩するなら、鳥取側の林道入口で道が広がっている辺りを利用しよう。
・路面状況について
私が登った2019年10月頃は、崩落による補修工事が終了したばかりということもあり、路面は綺麗な状態であった。
ただ交通量が少ないため、落ち葉や枝の散乱物が路面に散乱している箇所も見られた。
また前述の通り道幅が狭く見通しの悪いカーブも多いので、上り下り共に通行には注意が必要だ。