今回紹介するのは、栂池高原の二つ隣の尾根に位置する、黒菱林道のヒルクライムルートについてだ。
黒菱林道はルート自体はマイナーではあるものの、いくつかの雑誌や媒体に取り上げられるなど、登りと共に景色の良さに注目の集まるヒルクラスポットと言える。
またどこかに抜ける道という訳ではなく、どん詰まりの一本道なので、サイクリングルートとしては取り入れづらいというのもマイナーな理由かもしれない。
なお八方尾根と聞けば、スキーヤーや登山者にとってはなじみの深い場所かもしれない。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★☆☆☆☆
景観: ★★★★★★★★★☆
路面状況:★★★★★★☆☆☆☆
距離
8.3km
最大標高差
714m
平均斜度
全体:8.6%
上り:8.5%
下り:0%
獲得標高
上り:700m
下り:0m
・補給ポイントについて
スタート地点は、白馬東急ホテル前の交差点からとする。
コース全長は8.3㎞と比較的短い。
・ラストコンビニ
コンビニは、スタート地点から1㎞程下ったところにローソンがある。
・ラスト自販機
自販機は、コンビニからの途中にあるものが最後となるが、少しわかりづらいのでコンビニで済ませてしまった方が無難だろう。
コースの途中にはほてるやロッジなどがあるが、自販機はありそうでないので補給を忘れないようにしたい。
・実走レビュー
スタートすると、ホテルやロッジが立ち並ぶ直線ルートを1㎞程進んでいくとになる。
この区間はこう配5%強なので、登りやすい。
ただし車両の出入りが比較的あるので、その点だけは注意しておこう。
最初の1㎞を過ぎるとここから一旦勾配がきつくなるが、勾配のきつい区間は500m程で終了する。
その後2.5㎞地点までの1㎞程の区間は再度10%前後まで勾配が上がる。
コース全体を通しても、階段式の登りとなっている区間が多い。
ちなみに、2㎞地点付近に林道を示す看板があり、実際の林道始点はこの看板からとなる。
この看板が現れたら2㎞地点だと考えておこう。
また、ここからはスキー場を横切っていく形で登って行くので、景色も開けてくる。
2.5㎞地点を過ぎると、ここからは頂上まで平均9%強の勾配となると。
前半を飛ばしすぎてしまうと、後半にタレる可能性が大きいので、中盤以降がきついことを頭に入れておこう。
右手にリフト乗り場が見えてくれば、4.8㎞地点となる。
3㎞地点過ぎからこのリフトまではほとんど勾配が緩まることなく平均9%強、体感では10%前後の坂を登ってくることになるので、このリフト乗り場前後の200m程の区間は一息付けるポイントだ。
なおここで道が分かれているが、右に進もう。
そのまま1㎞ほど進むと、右側にスノーピークの施設が見えてくる。
ここが5.5㎞地点だ。
相変わらず勾配が緩むことはなく、10%前後をふらふらすることになる。
スノーピークを過ぎると、ここからは更に景色が開け始める。
ここまで登ってきたご褒美と言えるような見晴らしが気持ち良い。
6㎞地点からは、2㎞強に渡って九十九折れとなる。
この区間は、平均勾配こそ9%強だが、最大勾配は13%程度になることもある。
勾配のきつい区間は短いので、脚があればダンシングで乗り越えてしまうと良い。
頭上に建物が見えてくれば、頂上はもう少しだ。
リフト乗り場などの建物がある頂上までの最後の200m程は、10%超区間となっているので、最後まで踏み込むのをやめないようにしよう。
・頂上施設について
頂上はリフト乗り場となっている。
残念ながら自販機等は見当たらなかった。
また、GoogleMapなどではまだ先に道があるが、砂利道ダートとなっているので、進むことはできない。
・路面状況について
全体を通して道幅は狭いものの、路面状況は比較的良好だ。
段差のあるポイントには、丁寧にも看板があるので、注意するポイントが分かりやすい。
ただ、登山や観光客の自動車の往来は多少ながらあるので、コーナーでの出会い頭の事故などには注意したい。