今回紹介するのは、奥多摩にその名を轟かす坂、風張林道(標高1146m)である。
風張峠は登りやすく初心者でも休みながら行けば登り切れる坂であるが、風張林道はそうはいかない。なにしろ私がロードバイクで最初に突入し、心折れたのが風張林道なのだから、そのことを身を持って経験しているのだ!
さてでは、その恐ろしき楽しき概要を説明していこう。
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・峠スペック
全長:6.3㎞
最大標高差:669m
平均斜度:11%
坂バカ度:★★★★★★★★★☆
景観: ★★★★★★★★☆☆
路面状況:★★★☆☆☆☆☆☆☆
・補給ポイントについて
前回紹介した風張峠の入り口の信号を今度は右に曲がることになる。
そのまま10㎞ほど進んでいくとスタート地点の藤原の交差点に到着する。交差点までは緩く登っていくことになるので、無理して飛ばすと林道入り口までに果てることになるので注意しよう。
・ラストコンビニ
今回もラストコンビニはかあべえ屋だが、開店時間の午前10時前には戸倉のセブンイレブンを利用してほしい。
・ラスト自販機
自販機はスタート地点そばにあるので、心配はいらない。
・実走レビュー
スタート直後はまだまだ緩く5%~7%程度で登っていく。
途中には民家もあり、あまり林道感はない。
しかし少しずつ勾配は上がっていき、10%程度になったころ遂に風張林道名物のUターンが待ち構えている。
ここを超えると本格的な林道の始まりとなる。
入り口は12%程度で始まり、そのまま勾配は上がり続ける。
体感的にはずっと15%程度だ。
入り口から1㎞ほど進んでから勾配は20%を超えることになる。
そこから少し進めば、檜原きのこセンターが登場し勾配はほとんどなくなるので、ここで一旦足を休めよう。
束の間の安息が終わると再度厳しい登りが待ち構えることになる。
ちなみに、きのこセンター先の分岐は右に曲がろう。
左に曲がると民家に入ってしまうぞ。
後半も15%ほどの登りが続くが、広葉樹の中を進んでいくので直射日光に当たることはなく、坂との真っ向勝負が可能だ。
何度か厳しいコーナーが続き立派な巻貝も現れるが、きついので眺めている余裕はないかもしれない。
きのこセンターから1.5㎞ほど進むと突然視界が開けて絶景が現れる。
都内でも屈指の絶景なので、晴れていれば感動間違いなしだ!
しかし、ここで安心してはいけない。
ここからも頂上までは1kmほどあるのだ。
今までを考えれば決して厳しい斜度ではないが、ここまで来た疲れもあるので体力的に厳しいことは間違いない。
徐々に自動車やバイクのエンジン音が聞こえくる。
そうなれば頂上はすぐそこで、突然にゴールはやってくる。
頂上は一般車の侵入が禁止されているので門が閉ざされているが、歩行者や自転車は脇の道から抜けることができる。
せっかくなのですぐに自転車を降りず、頂上の誰も来ない空間で風張林道に勝利した余韻をかみしめてクールダウンしよう。
・路面状況について
路面状況は一般的な林道と変わらない状況ではあるが、道幅が狭い。
通り抜けのできない峠なので自動車の往来はほとんどないが、ブラインドカーブも多く、斜度もきつい。
また季節によっては落ち葉や木の枝が散乱していることもあるので、下りは注意してほしい。
また雨が降った後などは登りでもスリップするので、こちらも注意だ。