今回紹介するのは、長野県の東部に位置する入笠山(にゅうかさやま)についてだ。
入笠山は、頂上付近に天文台を持つ山小屋マナスル山荘があり、天体観測でも有名なスポットとなっている。
また南アルプスの北端に位置し、山頂付近にあるすずらん公園ではシーズン中20万本のすずらんを見ることができ、初心者でもトレッキングできる山として登山客にも人気の山だ。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★★☆☆
景観: ★★★☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★☆☆☆☆☆
距離
11.7km
最大標高差
890m
平均斜度
全体:7.6%
上り:8%
下り:2.8%
獲得標高
上り:892m
下り:7m
・補給ポイントについて
スタート地点は、国道20号線の富士見峠交差点から少し入ったところにあるこの交差点をスタート地点とする。
ゴール地点までは11.7㎞と、それほど長いコースではない。
なおスタート地点まで来る場合、国道20号線は路肩が狭く交通量も多いため、アップダウンこそあるが景色も良くストレスフリーで走行できる、八ヶ岳側の高原ルートを走行してくることをお勧めする。
・ラストコンビニ
ラストコンビニは、スタート地点から1㎞程離れたところにある国道20号線沿いのセブンイレブンとなる。
・ラスト自販機
自販機は、スタート地点そばにあるJAにあるものが最後だ。
ちなみにお店が開いていれば、ここでもパンなどは調達できそうだ。
・実走レビュー
スタートして最初の1㎞程は6%強の勾配となる。
また集落を抜けて行くことになるが、入笠山への看板が出ているので迷うことはないだろう。
1㎞地点辺りで、勾配がきつくなってくる。
4.8㎞地点にある丁字路まで平均で10%近い勾配だ。
1.5㎞地点過ぎに分岐があるが、これは道なりに左に進んでほしい。
ちなみに熊の目撃情報があるので、音が出る物は持っていた方が良いだろう。
特に戸田市立少年自然の家とキャンプ場付近は勾配がきつく、13%前後になる。
長くは続かないが、その前後は変わらず10%勾配なので、脚に応える区間と言える。
T字路は左に進もう。
ここから1㎞程は平均9%と若干緩くなる。
1㎞進むと、マイカー規制の車止めがある。
自転車は規制対象外なので、そのまま進んでいこう。
ちなみにここまでで、丁度コースの半分を進んできたことになる。
マイカー規制区間に入ると、自動車は林道関係車両などを除いては通らなくなり、快適になる。
とはいえ、規制区間に入ってからも最初の3㎞は9%強の勾配となっている。
特に規制区間を700m程進んだ6.5㎞地点にある橋を超えてからは、平均10%の区間が2㎞以上続く。
勾配変化が少ない分、常に10%強で登り続けるので、休憩できるポイントが少なく辛い区間だ。
8.5㎞地点を過ぎると、勾配は一気に緩み4%前後になる。
ここまで来れば、頂上まできつい勾配はなくなる。
タイムを狙う場合には、ここからペースを上げていきたい。
10.5㎞地点まで来ると微妙に下り勾配になるが、ここはまだゴールではないので、気を抜かないように。
(私は知らずにここでペースを緩めてしまった)
ここから1.2㎞はアップダウンをしてゴールとなる。
出来るだけペースを上げて、短い登りは勢いで乗り越えてしまうようにすると失速しづらい。
・頂上施設について
頂上はちょっとしたベンチがあるだけだ。
とりあえず息を落ちつけたら、もう少し先に進もう。
500m程進むと八ヶ岳を一望できる展望台があり、その景色は雄大だ。
またさらに500m程進むと、マナスル山荘があり飲食休憩が可能だ。
登ったあとは、山小屋でカレーなんて乙じゃないだろうか。
・路面状況について
路面状況は多少のガタガタはあるものの悪くはない。
ただ後半の9.5㎞地点辺りに、大きく隙間の空いたグレーチングが存在している。
グレーチングのカバーも一枚が裏表逆に設置されており、タイヤが嵌る状態なので十分注意してほしい。