今回紹介するのは、長野県と新潟県の県境に位置する関田峠の長野県側ルートについてだ。
関田峠は、地元では上杉謙信が信濃へ進出の際に通った峠道として語られており、また日本有数の豪雪地帯のため、冬期(11月上旬~5月末)は通行止めとなるため、登れる期間の限られる峠だ。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★☆☆☆☆☆☆
景観: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★☆☆☆
距離
8.9km
最大標高差
604m
平均斜度
全体:6.8%
上り:7.2%
下り:2%
獲得標高
上り:602m
下り:2m
・補給ポイントについて
スタート地点は、県道95号線のぬくい自由きままな仲間市直売所という施設がある交差点からとする。
頂上までは、9㎞弱と比較的短いルートだ。
スタート時点で、標高は500m強あるので、国道からここまでは150m程度は登ってくる必要がある。
・ラストコンビニ
スタート地点そばにコンビニはない。
最も近いコンビニでも7㎞程離れており、国道117号線沿いまで降りないといけないので、補給は済ませておく必要がある。
・ラスト自販機
自販機は、スタート地点そばにあるものが最後だ。
コース中や頂上にも自販機は存在していない。
・実走レビュー
スタートすると、最初は集落を抜けて行く。
集落を抜け切るまでの1㎞区間は5%強の勾配となる。
スタートしてすぐのポイントだけ8%程度あるが、それを超えれば緩やかだ。
途中に分かりづらい交差点があるが、これは道なりに右に進もう。
1㎞地点を過ぎると、山道に入っていく。
ため池が左側に見えるようになる3㎞地点までの平均勾配は6%弱だ。
1㎞地点を過ぎてからの1㎞強の区間は8%強の勾配が続くので、早速脚を使う区間となる。
ただ、ため池周辺は勾配が緩むので、その区間で休むことができる。
ため池を超えて5㎞地点までの2㎞区間は、平均8.4%と連続して勾配のきつい区間が続く。
比較的直線的な区間が多くあまりきつい坂には見えないが、実際には8~10%程度で登っているので、自分の感覚とスピードが一致しづらい。
ここでペースを落としすぎるとタイムは狙えないので、タイムを狙う場合にはペース維持を心掛けたい。
5㎞地点からの1㎞区間も平均9%弱の勾配が続く。
この区間は特に後半の200m程は12%程度まで勾配が上がるので、後半戦に入った脚にはきつい所だ。
しかし6㎞地点からの1㎞区間は一転して緩い勾配となる。
ここで一旦脚を休めて、最後の区間に備えたい。
頂上付近にあるため池までの1.5㎞区間は平均勾配8%だ。
ここはカーブが連続しており、カーブの内側では10%を超える勾配となる。
上手くシッティングとダンシングを使い分けて、疲労を分散させよう。
ため池が見えるとすぐ右側に小屋が見える。
初見だとここが頂上かと思うかもしれないが、頂上はもう少し先なのでここで気を抜かないようにしたい。
小屋から頂上までは400m程だ。
勾配も5%以下なので、ラストスパート区間として頑張ろう。
・頂上施設について
頂上には車が2、3台止められるスペースがあるのみだ。
関田峠を示す看板があるので、記念に写真に収めておこう。
・路面状況について
路面は良好で大きな損傷なども見られない。
全線1車線だが道幅も比較的広いので、走りやすい。
とはいえ、多少ひび割れと分かりづらい凹凸が見られるので、あまり飛ばしすぎないように注意したい。
・その他
頂上から新潟側に1.5㎞程下るとグリーンパル光原荘という施設があり、ここには自動販売機の他、食堂もある。
もしお腹が減ってしまったり、水分の補給が必要になったら迷わず立ち寄りたい。