今回紹介する峠は、岩手の県南に位置する室根山だ。
室根であって根室ではないので、間違えないように。(※写真は山とは関係ありません)
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆(晴れていれば+3)
路面状況:★★★★★★★★☆☆
距離
9.2km
最大標高差
715m
平均斜度
全体:7.7%
上り:8%
下り:1%
獲得標高
上り:712m
下り:1m
・補給ポイントについて
スタート地点は、折壁駅の横の踏切からとなる。
頂上の天文台までは全長9.2㎞だ。
岩手県ではあるものの、スター地点までのアクセスとしては宮城県の気仙沼からの方が近い。
・ラストコンビニ
ラストコンビニはデイリーヤマザキだ。
・ラスト自販機
ラスト自販機はコース上、スタートして1㎞ほど進んだところにあるものが最後だ。
・実走レビュー
スタートすると、短いながらしょっぱなから14%になる場所があるので、ある程度アップが済んでいないと出鼻をくじかれる。
スタートして1㎞ほど進んだあたりから勾配は増していき、そこから1.3㎞の区間で平均勾配は9%を超える。
特に蟻塚公園のストレートは傾斜もきついので、うまく乗り越える必要がある。
ストレートを越えると、一旦勾配が緩くなるものの、再度傾斜はきつくなる。
ここから1.5㎞先の分岐が現れるまでの区間の勾配は9.5%となり、体感的には常に10%オーバーである。
分岐までくると、幾分傾斜は緩まることになる。
特に少し進んだ左側にある鳥居のあたりは緩いので、脚を休めることができる。
また、この鳥居がこの坂の丁度半分の距離を進んだ目安になる。
距離目安としては、中盤以降に出てくる、頂上までの残り距離の看板も参考にしながら進んでいこう。
神社から先もあまり勾配が変わることはなく、常に7~10%の間くらいで推移する。
1㎞ほど進むと、途中で一瞬下り基調になる箇所があるが、そこ以外は頂上まで登りとなる。
下り基調から先の区間は傾斜がきつくなり、次の分岐があらわ有れる地点まで1.4㎞で平均勾配8%となる。
分岐は看板に従い進めばよい。ちなみに分岐地点のカーブの内側の斜度は結構エグい。
この分岐を越えれば、室根神社までの1㎞弱は5%強の傾斜となるので、脚を休められる。
もちろんタイムを狙うならこの区間はしっかり脚を回していきたいが、神社の先にあるキャンプ場を越えた先から、ゴールまでの1㎞の区間が9~12%ほどの傾斜となるので、ゴールが近いと思って出し切ってしまうと痛い目に会う。
最後のきつめのカーブを乗り越えれば、ゴールだ。
・頂上施設について
頂上には、天文台に併設された売店があり、土日祝日は営業しているようだ。
外扉と内扉の間にある自販機はいつでも利用できる。(トイレもある。)
また、頂上を示す看板があるので、記念に写真を撮っておこう。
私が行ったときは、日頃の行いが良すぎて山頂だけガスっていたが、晴れていれば岩手県や宮城県を一望することができるそうだ。
ぜひ晴れた日に行っていただきたい。(切実に)
・路面状況について
路面状況は最近舗装が直されたのか、非常に良好である。
気を付けるべきはコースの下の方で、住宅もあるので近隣住民に迷惑とならないように走行しよう。
登っていて思ったのが、ヤビツ峠に似ている。
ヤビツよりも短く獲得標高も高いので、難易度はこちらのほうが高いが、最初にきつめの坂が来る感じや中盤の耐えきれるかどうかの絶妙な傾斜。
違うのは頂上付近もきついということだろう。
ぜひ気仙沼や岩手の県南まで来た際には、2枚くらい上手のヤビツ峠だと思って挑戦してほしい。