今回紹介するのは、前回に引き続き天城越えの南ルートだ。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★☆☆☆☆☆
景観: ★★★★☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★★★☆
距離
9.7km
最大標高差
589m
平均斜度
全体:6.1%
上り:7%
下り:6%
獲得標高
上り:614m
下り:30m
・補給ポイントについて
南ルートのスタート地点は、下田からの国道414号線と河津からの県道14号が交差する下佐ケ野交差点からとする。全長は9.7㎞だ。
アクセスとしては電車なら伊豆急行の河津駅が便利だ。
特急踊り子に乗って天城越えに向かうとは何とも乙ではないだろうか。
また河津は河津桜で有名であるが、最近ではその温暖な気候を背景に、関東近郊では珍しく11月にトライアスロン大会が行われている。
気持ちのいい秋のサイクリングついでに応援、なんていうのも面白いかもしれない。
・ラストコンビニ
ラストコンビニは、スタート地点の交差点にあるセブンイレブンだ。
・ラスト自販機
ラスト自販機はコースの3分の2程度を過ぎたトンネルを抜けたところにあるものが最後となる。
・実走レビュー
スタートすると最初の3㎞は3~5%程度の勾配を進んでいくことになる。
場所によっては10%程度になる箇所もあるが、一瞬なので構えるほどではない。
3㎞地点を過ぎると、このルートの一番の見どころといってもよいであろう河津七滝ループ橋が現れる。
なおループ橋は勾配5%程度だが、ループ橋の前後は8~9%程度の勾配があるので、脚が削られる。
またループ橋から先は勾配が落ちることは少なく、7%前後を行き来することになるので、ループ橋を登りながら呼吸を落ち着けてきたい。
ループ橋を抜けてから1㎞ほど進むと概ねコースの半分を進んだことになる。
ちなみに3㎞地点から5㎞地点までの2㎞の平均勾配は6.5%だ。
5㎞地点から先の2㎞の平均勾配は7.6%と比較的きつめとなる。
10%勾配もちょこちょこと現れるが、力を使いすぎないように注意したい。
ちなみにこの坂は前半は緩めだが、後半はそれを補うようにして勾配が上がるので、前半での飛ばしすぎには注意したい。
またこの区間にはトンネルが2つ登場する。
長くはないが、それなりに暗いのでライトは準備しておこう。
前述したとおり、一つ目のトンネルを抜けたところにラスト自販機がある。
トンネルを越えて500mほど進むと、旧天城隧道への分岐が現れる。
余談だが、こちらの旧道も進んでいくと旧天城トンネルまで1.1㎞地点で砂利道に変わってしまい、ロードでの走行は難しい。
分岐を抜けると頂上までは残り2㎞だ。
最後の区間が、この峠で最も厳しい登りとなる。
平均勾配は前述の2㎞区間と大きく変わらないが、より10%勾配の区間が長くなる。
・頂上施設について
頂上は北ルート同様にトンネルだ。
このトンネルは800mの長さがあるので、通り抜けの際は後続車に注意したい。
・路面状況について
路面状況は綺麗に整備されており、注意する箇所も特にない。
ただこちらも自動車の交通量が多めなので、その点は注意が必要だろう。