今回紹介するのは、阿蘇の景勝地、大観峰そばにあるカルデラベルグ(蛇の道)だ。
カルデラベルグと言われても、地元民でもこの名前を知っている方は少ないだろう。
というのも、この道はGooglemapに乗っていない道で、普通であれば見逃してしまう道になっている。
私も、小国にある茶のこの店長に教えて頂くまでは知らなかった道で、このリストにも乗る予定はなかった道だ。
最初に申し上げておくと、この道は初心者にはお薦めできない。(たぶん登り切れない)
また中級者でも足つき無しの走破は難しい道だと言える。
このルートのきつい部分は、中盤から頂上までの1.7㎞区間で、平均勾配は約15%、最大勾配は27%(独自調べ)になる。
更に勾配だけではない難しさ(後述)もあるのだ。。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★★★★
景観: ★★★★★★★★★★
路面状況:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
距離:3.55km
平均勾配:10%
最低高度:516m
最高高度:867m
高度差:351m
・補給ポイントについて
スタート地点は少しわかりづらい。
住宅街の中の交差点からとなる。
・ラストコンビニ
コンビニは内牧温泉入口にあるファミマが最寄りとなる。
・ラスト自販機
自販機はスタート地点そばにある物が最後だ。
この坂自体は距離も短いので、そこまで補給に神経質になることはない。
特に後半は、飲み物を飲む余裕なんてないので、安心してほしい。
・実走レビュー
スタートすると、最初は緩めにスタートする。
きついのは中盤以降になるので、ここはゆっくり走って無駄足を使わないようにしよう。
1.7㎞地点までは、概ね8%前後で推移することになる。
所々10%を超える箇所もあるが、100m程度しか続かない。
また最初は森の中を抜けるので、暑すぎるということはないだろう。
スタートから1.5㎞程進むと、勾配が急にきつくなる。
15%~20%弱の勾だが、これもこの後を考えれば小手調べという感じだ。
この勾配区間を200mほど進むと、左側に駐車場がある交差点が現れる。
ここを直進すると、ここから先が激坂区間のカルデラベルグだ。
もしここまでできつい場合は、確実に登れないので、折り返すことを推奨するが、もちろん怖いもの見たさに進むのも推奨しておこう笑
交差点から先は勾配がぐっと上がり、15%オーバーのまま直線的に登っていくことになる。
勾配は厳しいが景色は素晴らしく、まるでそこだけアルプスのようである。
しかし景色を見ている余裕がある人は少ないだろう。
この直線的区間は700mに渡り続く。
登っていくほどに勾配は増していく傾向にある。
700m進むと、折り返すカーブが2度続く。
最初のカーブを曲がってからの100mほどは唯一勾配が緩む区間なので、できるだけゆっくりと進んで脚を回復させたい。
この短いカーブを越えると、再度勾配は元に戻る。
ちなみに、最大勾配ポイントはこの区間で現れる。
ここからは、300mに渡って20%勾配の直線区間だ。
直線なのに勾配は落ちることがなく、物理的にも精神的にもきつい区間と言える。
このきつい300m区間を越えると、そこからは頂上まで九十九折れが続く。
頂上までは残り500mだ。
実は実質的に勾配がきついのはここまでで、ここから先は15%程度の勾配で推移する。
しかし難関なのはここからで、ここからの区間は年中湧水が路面に流れており、トルクを掛けると後輪が簡単にスリップする。
後輪がスリップすることを事前に想定して、いざスリップしても慌てずにペダルトルクを落として調整しよう。
今までの区間で脚がやられていると、ペダリングが雑になり踏み込みが強くなっているので、より細やかな調整が求められる。
この区間の攻略法としては、当たり前だが、できるだけ湧水を避けることだ。
道全体が濡れている場合は、路面に対して斜めに進入して、相対的な勾配を緩めながら、できるだけトルクを掛けずに通過したい。
避けきれない時は、水の流れているところを進もう。
水が流れているところは泥などが無いので、スリップしづらい。
逆に、濡れていても水の流れていない箇所は非常にスリッピーだ。
・路面状況について
路面状況は、道幅は狭いもののコンクリ舗装で良好と言える。
ただし後半の九十九折れ区間は、前述の通り湧水に注意しよう。
また、時々地元の方の軽トラなどが通過するので、離合に注意だ。
登り切れば、あなたも一目置かれる存在になれるだろう。
阿蘇に来たなら是非とも挑戦してほしい激坂だ。
また登るのが無理だという人も、大観峰まで来たらちょっと寄り道がてら、上から覗いてみるだけでも素敵なポイントだ。