今回紹介する峠は、高知県と徳島県にまたがる京柱峠(きょうばしらとうげ)の高知県側からのルートだ。
なお徳島県側は斜面崩壊で通行止めとなっていた。(もともと徳島側は獲得標高が大きくないので、取り上げる予定はなかったが)
また補足情報として、京柱峠周辺の峠は、大雨の影響で軒並み通行止め、または自転車での走行は難しい状況になっているので走行計画を立てる際は注意してほしい。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★☆☆☆☆
景観: ★★★☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★☆☆☆☆☆
距離
17.8km
最大標高差
929m
平均斜度
全体:5.2%
上り:6.8%
下り:4.8%
獲得標高
上り:974m
下り:57m
・補給ポイントについて
スタート地点は、国道32号線と国道439号線が分岐する交差点からとする。
京柱峠の頂上までは、17.8㎞と比較的長い。
・ラストコンビニ
コンビニはスタート地点そばにはないが、こんどうストアーという地域のスーパーがあり、ここで一通りの補給ができる。
・ラスト自販機
自販機は、スタート地点から9.4㎞進んだところにある物が最後となる。
・実走レビュー
スタート後最初の3.5㎞程は、3%弱の緩やかな登りとなる。
川のそばを走るルートで、景色も山間部らしい気持ちの良いものだ。
いくつかトンネルがあるので、ライトの装備は忘れないようにしたい。
3.5㎞地点から道幅が狭くなり、ここから勾配は平均5%程度に上がる。
この区間は2.5㎞程続くことになる。
場所によっては8%程度まで勾配は上がるが、長くは続かないので心配はいらない。
6㎞地点を過ぎると、ここからは1㎞強で平坦区間になる。
実際には細かなアップダウンはあるが、脚を休めるのに利用できる区間だ。
この区間を越えると、再度登りに転じる。
この登り区間は2㎞に渡って続き、平均で7%弱となる。
特に場所によっては10%を超える勾配区間も現れるので、それなりに辛い区間と言える。
写真の分岐が見えてくれば、その先200m程で一旦勾配は落ち付くことになる。
ここまででスタート地点から9㎞だ。
小さな集落を抜けて、1㎞強は緩やかな登り勾配が続く。
国道を示す標識の下には、峠までの残り距離が記されているので、参考にしながら登ると良いだろう。
スタートから10㎞を過ぎたあたりから、勾配は徐々に増し始める。
ここから頂上までの7㎞以上に渡って、コンスタントな登りが続くことになる。
前半は緩やかで、後半からがきつくなるコース構成なので、前半での無理は禁物だ。
特に12㎞地点からは2㎞強に渡り、平均9%の勾配となるきつい区間だ。
また後半はヘアピンカーブが何度も登場する。
カーブによるが、内側の傾斜は15%程度になることが多いので、上手く登ろう。
カーブを除けば勾配の変化は少なく、概ね6~7%で推移する。(もちろん10%を超える区間がないわけではない)
峠の頂上まで1.6㎞区間は、九十九折れの区間となる。
残り2㎞と書かれた国道標識があるが、この標識が現れた時には頂上までは残り1.4㎞となる。
九十九折れ区間は道幅も広めに整備されており、勾配変化も少ない。
平均7%強だが、実際に走ると8%くらいで推移している。
ただここまでと比べると日影がなくなるので、暑い時期には体力的にきつい区間となるだろう。
頂上付近は公園になっており、公衆便所と書かれた看板が現れれば、残りは700m程になる。
アンテナが見えてくれば、頂上はすぐそこだ。
・頂上施設について
頂上にはこれといった設備はない。(売店はあったが閉まっており、やっている様子はない)
京柱峠の看板があるので、記念に撮影しよう。
また、頂上はある程度開けており景色も良いので、登り切った達成感を感じることはできるだろう。
・路面状況について
前半の2車線区間については良好だ。
車線が1車線になってからも10㎞地点過ぎまでは、大きな問題になるような箇所は見られない。
ただし後半は、湧水や道路脇に崩れた箇所があったり、舗装の剥がれた箇所があるので注意が必要だ。