今回紹介するのは、秋田側から十和田湖へとアクセスする発荷(はっか)峠と、十和田湖畔を進んだ先にある奥入瀬(おいらせ)渓流だ。
・峠スペック
坂バカ度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
景観: ★★★☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★☆☆☆☆☆
距離
19.7km
最大標高差
485m
平均斜度
全体:2.5%
上り:3.7%
下り:1.4%
獲得標高
上り:468m
下り:7m
・補給ポイントについて
十和田湖にはいくつかのアクセス方法があるが、カルデラ湖なので湖の周りは外輪山になっており、どのようにアクセスしても登ってくることになる。
また、発荷峠以外のアクセスは市街地から離れた場所にあり、そもそも峠へのアクセスがしづらい。
登りやすさを考えるなら発荷峠がお薦めのルートとなる。
スタート地点は、ラストコンビニとなるファミリーマートからとする。
全長は19.7㎞と長いが、ほとんどの区間は緩い登りなので、心配する必要はない。
・ラスト自販機
ラスト自動販売機は、国道103号線と104号線が分岐する地点になる。
それまでも点在しているので心配はいらない。
ただ、十和田湖の周辺にはコンビニが存在しないので、補給食は前述のコンビニでしっかり補給しておきたい。(ドライブインやレストランはある)
・実走レビュー
スタートすると、最初の14㎞ほどは平均傾斜1.3%ほどの緩やかな登りとなる。
実際に走ると5%程度の登りはあるものの、ほとんどは2%前後のイメージである。
つまり、峠の大部分は登りらしい登りではないのである。
なら、この部分カットでもいいかと思ったのだが、補給と獲得標高がなさすぎるので、一応ね笑
14㎞地点から800mほど進むと、国道103号線と104号線の分岐に差し掛かる。
ここは103号線(左)に進む。
ここから頂上までは5㎞弱の登り区間となり、平均勾配は6%とそこそこの登りが待っている。
階段式の登りになっており、大体7~9%の登りと2~4%の登りが組み合わされているといった感じだ。
特に景色が良くなるといったこともなく、かなり淡々とした登りになるので、単体で登る場合は高速練習向けの峠といったところだろうか。
・頂上施設について
頂上は発荷峠の看板があり、峠としてわかりやすい。
少し下ると展望台と土産物屋があり、展望台からは十和田湖を一望することができる。
・路面状況について
路面状況は国道としては一般的だが、少しひび割れが目立つところもあるので、注意してほしい。
また、道幅は広いものの大型車の通行もあるので、後ろからの自動車には気を付けておきたい。
・その他
さて、十和田湖まで来たら寄ってもらいたいのが、奥入瀬渓流である。
奥入瀬渓流は、十和田湖から流れ出た水が14㎞の渓流を作ったもので、天然記念物に指定されている場所だ。
発荷峠を下ってからは十和田湖の反対側まで13㎞走らなければならないが、反時計回り(発荷峠を下った信号を右)に進めば、きつい登りはなく湖畔をのんびりとサイクリング気分で進むことができる。
ちなみに時計回りに進むと、1000mを超える峠があるので、脚力のない方は間違えないでほしい。(十和田湖を一周しようとすると必ずぶつかることになるが。)
十和田湖から102号線に分岐したところから進んでいくことになるが、十和田湖からは下りとなる。
登るにしてもきつい道ではなく、比較的緩やかななので、渓流の終わりから登り返してもそこまで辛いことはない。
そして何より、登りでもその疲れを一切感じさせないほどに気持ちの良い路が続くことになる。
文章では伝えずらいので、写真だけを上げておく。
苔むし度: ★★★★★★★★★★
景観: ★★★★★★★★★★
マイナスイオン:★★★★★★★★★★
気になった方には是非訪れてほしい場所だ。絶対に後悔することはないだろう。