今回紹介するのは、岐阜県の北西部に位置する天生峠のヒルクライムルートについてだ。
天生峠は「あもうとうげ」と読み、麓には世界遺産で有名な白川郷があるのでサイクリングにはおすすめのスポットと言えるだろう。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★☆☆☆☆
距離
12.2km
最大標高差
803m
平均斜度
全体:6.6%
上り:6.7%
下り:0.1%
獲得標高
上り:821m
下り:18m
・補給ポイントについて
スタート地点は、白川郷の萩町交差点そばの360号線への分岐からとする。
頂上までは12.2㎞の距離となる。
・ラストコンビニ
コンビニは、スタート地点から400m程離れたところにあるデイリーヤマザキが最後となる。
峠を越えて反対側に降りる場合は当分補給ポイントがないので、白川郷の集落内で補給をしっかりと済ませておこう。
・ラスト自販機
自販機はスタート地点の道を挟んで反対側にあるものが最後だ。
水分についても、峠を越えて下り切るまでは飲料水の確保ができないので、注意してほしい。
・実走レビュー
スタートすると、かやぶき屋根の民家を横目にしながら早速の登りとなる。
最初だけ勾配がきついので、ここは無理なく進んでいこう。
2㎞地点までは序盤を除けばそれほどきつくなく、平均で5%程の勾配となっている。
2㎞地点まで来ると180度ターンするカーブがあり、その先に山道定番のゲートが現れる。
ここから先が本格的な登り区間となる。
ゲートを過ぎてからの2.5㎞区間は平均勾配9.5%となかなかにきつい区間だ。
この区間は川に沿って進むため、カーブが少なく直線的に登って行く様な構成になっている。
「いちのせばし」という橋が現れたら、スタートから3.5㎞進んできたことになる。
基本的には直線的に進んでいくが、所々でヘアピンカーブが現れる。
カーブの内側では10%を超える勾配となっているので、無理に内側を走らずにスピードを維持するようにしよう。
3連カーブが現れたら4.5㎞地点だ。
5㎞地点には見事な滝が現れる。
距離の参考にすると良い。
また夏でも滝の前は涼しいので、休憩するのにも最適なポイントになっている。
5㎞地点からの3㎞区間は勾配が緩くなり、平均6.5%程になる。
この区間は直線とヘアピンカーブで構成された、大きな九十九折れ区間と言える。
規則性はなく、直線部分でも勾配が9%程度になることはあるが、基本的には体感で7%前後が続くようなイメージだ。
8㎞地点から1㎞強の区間は勾配が再度きつくなる。
平均8%強で、クネクネとした道が続く。
勾配変化は少なく、常に平均勾配の8%前後で進む。
道幅が狭く見通しが悪いので、対向車両や後続車両に注意してほしい。
道の左側に白山連峰の案内板が現れれば、スタートから9㎞進んできたことになる。
また、この看板の先から勾配は緩み始める。
9㎞地点から勾配は徐々に緩み始めるが、10km地点まで来ると勾配は遂に2%程度になる。
また頭上も開けてきて、頂上が近いことを感じさせる。
10㎞地点から1㎞程は2%程度の勾配で推移するが、頂上までの1㎞弱は4%程度の勾配都なるので、10㎞地点からスパートを掛け始めると人によっては最後に垂れてしまう恐れがあるので、判断が難しい所だ。
国有保安林の看板が見えれば、ゴールはすぐそことなる。
・頂上施設について
頂上は広めの駐車場とトイレがあるが、飲料水の確保などはできない。
スペースは広いので、座って休んだりすることはできる。
・路面状況について
路面は基本的には良好だが、所々舗装の補修跡がある他、枝や葉の散乱物も目立つ。
また通行車両は多くないものの、後半は道幅の狭くなる箇所も多いので、対向車両などには十分注意してほしい。
・その他
ちなみに天生峠から白川郷を挟んで反対側に位置する白山白川郷ホワイトロード(旧白山スーパー林道)は有料道路となっており、自転車での通行はできない。
また現在は石川県側が崩落通行止めとなっており、自動車でも通り抜けはできない。
白川郷方面へツーリングコースを組む場合は、注意しておこう。