#75 大松倉山(岩手県道212号雫石東八幡平線)でヒルクライム!岩手山でサイクリングならこのルート!

今回紹介する峠は、岩手山から連なる大松倉山を走る雫石東八幡平線である。
この道路は、元々雫石町と八幡平市を結ぶ県道として整備されていたが、環境保護の観点から工事が中止になった未開通の道路である。
今回はその通行止めとなる箇所までの登りについて、紹介する。

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今回紹介するのは、前回に引き続き、八幡平見返峠のアスピーテラインでの登りについてだ。 ・峠スペック 坂バカ度:★...

・峠スペック

坂バカ度:★★★★☆☆☆☆☆☆
景観:  ★★★★★☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★★★★

距離
19.1km
最大標高差
690m
平均斜度
全体:3.6%
上り:5%
下り:3.2%
獲得標高
上り:742m
下り:65m

・補給ポイントについて

スタート地点は小岩井農場の売店横とする。通行止めの地点までは19.1㎞だ。

アクセスは、盛岡駅からラストコンビニのファミマまで国道46号線で10㎞ほどだ。

ちなみに小岩井農場と言えば、コーヒー牛乳ヨーグルトといった製品でおなじみだが、一部の人間の間では「安田さんリバース事件」の現場としても知られた存在だ。

・ラストコンビニ

コンビニは近くにはない。最寄りのコンビニまでは6㎞ほどある。

・ラスト自販機

自販機は売店に併設されているほか、コース後半のスキー場レストハウスにもある。

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h2>・実走レビュー

スタートすると、最初の3.5㎞は3%程度の登り基調と下り基調で構成され、平均勾配は1%ほどである。

途中、木々の隙間からは、のどかな牧場の風景を見ることもできる。

この区間が終わると登りに転じて、この先5.5㎞区間で平均5%程度の登りとなる。

途中には8%の区間も存在するので気を抜いてはいけないが、登りの後は下るので、心配はいらない。
下りで勢いをつけて、できるだけ楽に登るようにすると良い。

次の区間も3㎞にわたって、緩やかな下りと登りとなる。

区間の終わりは、岩手高原スノーパークの入り口が目印だ。

この先は基本的に登りが主体の区間となるので、ここからが本番だと思っても良いだろう。
網張温泉までの3㎞で平均4%の登りとなる。

途中で小岩井を一望できる箇所もあるので、疲れたなら休憩しても良いだろう。

スノーシェードが見えてきたら網張温泉はすぐだ。
スノーシェード内は明るいので、トンネルを走るような緊張感は必要ない。(そもそも通過する自動車も少ない)

網張温泉は日帰り400円で利用できるので、サイクリング気分ならここをゴールにして温泉に入っていくのも楽しいはずだ。

網張温泉の横には展望台も併設されており、眺めも良い。

さて、温泉を過ぎるとスキー場を抜けながら、傾斜はぐっと増すことになる。
ここから2.9㎞の区間で平均勾配は7.2%だ。

登りはじめには、お馴染み規制用の門が待ち構えている。

斜度の緩くなる区間もあるので、登り傾斜としては9~10%程度の区間が多い。

また、距離は長くないものの場所によっては12%になる箇所もあった。

この3㎞弱の区間を終えてしまえば、その先の1㎞程は下りと平坦に近い区間なので、ここは勢いに任せて加速したい。

その後急に傾斜がきつくなったかと思ったところで、路肩に駐車スペースが見えてくる。

・頂上施設について

すると通行止めの看板と共に、あっけないゴールが待っている。

タイムを狙う場合には、前半から中盤にかけての区間で,どれほど平均速度を上げることができるかが重要だ。
また後半のきつい区間も緩くなる箇所はあるので、そこでうまく回復させる走りができると良い。

・路面状況について

路面状況は非常に良好で、さすが未開通道路といったところだ。
網張温泉より先は1車線区間にはなるものの、道幅は広いので車2台がすれ違える。
また温泉より手前は完全2車線で、路面も安定している。

・その他

小岩井農場の近辺には、文化財登録された建物や素敵な風景もあるので、帰りに散策してみるのもいいだろう。

また、ヒルクライム後にお腹が減ったなら盛岡冷麺はいかがだろうか。
小岩井農場からまっすぐ来たところにある焼肉と冷麺の店「」は地元では人気店だ。