今回紹介するのは、霧島連山を縦断する鹿児島県道1号線のえびの高原までのルートだ。
このルートは、霧島連山を鹿児島側から宮崎に抜ける唯一のルートになっており、県内ではメジャーなルートとなっている。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★☆☆☆☆
景観: ★★★★★☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★☆☆☆☆
距離
12km
最大標高差
630m
平均斜度
全体:5.1%
上り:6.7%
下り:3%
獲得標高
上り:653m
下り:44m
・補給ポイントについて
スタート地点は霧島温泉の丸尾交差点からとする。
えびの高原までのコース長は12㎞だ。
なお霧島温泉の時点で標高は500m程あるので、ここまでは国道223号線を使って登ってくる必要がある。
霧島周辺をサイクリングしたいなら、道の駅霧島に車を止めると便利だ。
・ラストコンビニ
ラストコンビニは、交差点横にあるローソンだ。
・ラスト自販機
ラスト自販機はコース途中にある寺田酒店にあるものが最後となる。
・実走レビュー
スタートすると、温泉の蒸気を浴びながらの登りがはじまる。
最初から10%前後の登りとなるので、覚悟しておこう。
最初の3㎞は平均8%弱の勾配となるが、実際には10~15%程度の登りが連続して波状攻撃を仕掛けてくる。
スタートから1.5㎞地点では、硫黄谷から噴き出す温泉を間近で見ることができるので、ゆっくり登るなら止まって見学してみよう。
ラスト自販機がある2.5㎞地点を越えると、勾配はぐっと増す。
長い距離ではないが、脚に応える箇所だ。
向かって左側に旅館の廃墟と思われる建物が見えたら、ここからは1㎞ほど緩やかな下り勾配になる。
下り勾配が終わって登り返しとなるのが、ちょうど4㎞地点だ。
ここからはまたきつめの登りが続く。
特にカーブの内側は勾配がきつく、場所によっては20%超になることもある。
4㎞地点からは1.5㎞に渡って10%前後の登りが続く。
この区間の途中には、道端から温泉の蒸気が噴出している場所があり、ちょっと面白いので坂から気を紛らわすことができる。
ちなみに10%勾配の看板が出ているが、明らかに勾配は10%を超えており殺意を覚える。
直線的な道ではなく、くねくねとしたコースになっているので、勾配変化が激しいのも脚に応える理由だろう。
6㎞地点までくると、道が分岐するので左に進もう。
今回の走行では、新燃岳噴火の影響で右へのルートは通行止めになっていた。
6㎞地点から先は、今までとコース状況が一変する。
直線的な区間が多くなり、勾配も5%前後になる。
ここからは高原道路といった感じで、頭上にも空が大きく広がるようになる。
途中にはトイレもあるので、催したら利用させていただこう。
この区間は10㎞地点まで続く。
また10㎞地点から先は、えびの高原まで平坦区間となる。
所々勾配が8%程度になることもあるが、今までと比べると脚も回しやすい。
10㎞地点からの平坦区間も11.5㎞地点までくると、宮崎県になる。
タイムを狙うなら、この平坦区間は全力でペダルを回すポイントだろう。
ラスト500mは微妙な登りとなるが、勢いで乗り越えたい。
分岐の交差点まで来ればゴールだ。
・頂上施設について
ゴール地点は登山道の入り口となっており、飲食店や無料の足湯などもある。
景色も良いので、登ってきた疲れをゆっくりと癒したい。
なおここから宮崎県側への下りは、小林市方面への県道1号線とえびの市方面への30号線の2本があるが、1号線は硫黄山の活動活性化により入山規制されているため通行止めとなっている。
自然相手でいつ規制解除されるか現時点では不明となっているので、ヒルクライム前には交通情報を確認しよう。
・路面状況について
路面状況は全区間を通して比較的良好だが、火山灰が溜まっているところがあり、下りで乗り上げるとスリップするだろう。
また前半区間はひび割れ箇所も多いので、人によっては振動が不快かもしれない。