今回は前回に引き続き、阿蘇パノラマラインの阿蘇市側からの登りについて紹介したい。
南阿蘇からの登りも素敵だが、こちら側は更に素敵な景色が広がっており、初心者にもお勧めのコースと言える。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★☆☆☆☆☆☆
景観: ★★★★★★★★★★
路面状況:★★★★★★★★☆☆
距離
12.4km
最大標高差
640m
平均斜度
全体:5.1%
上り:5.3%
下り:4%
獲得標高
上り:637m
下り:6m
・補給ポイントについて
こちらのスタート地点は、阿蘇駅前交差点からとする。
草千里展望所までの全長は12.4㎞となる。
・ラストコンビニ
ラストコンビニは交差点そばにあるローソンだ。
阿蘇駅には道の駅も併設されているので、こちらで補給するのもありだろう。
個人的には選べる3種類のソフトクリームが美味しかった。
本来ならば温泉も道の駅の隣にあるのだが、現在は設備破損のため休業しており、再開時期は不明だ。
・ラスト自販機
ラスト自販機は、スタートして1㎞ほど進んだところにあるものが最後だ。
・実走レビュー
スタートすると、最初はなだらかな登りで始まる。
右手に見えるお寺を越えたところから、5%程度の勾配となる。
3㎞地点までは勾配が大きく変わることはない。
3㎞地点では、右側に牧場が見えるので、目安にすると良い。
ここから先、1㎞強は勾配が緩くなる。
阿蘇坊中キャンプ場の入り口が見えれば、4㎞地点を越えた合図だ。
キャンプ場の入り口から更に1㎞進むと、ここから先は景色が良くなってくる。
勾配も5%程度と辛いことはない。
両側には牧草地帯が広がり、馬や牛が放牧されている。
5㎞地点から少し進んで大きなカーブを曲がると、そこからは最高の景色が待っている。
6㎞地点過ぎまでは平均で6.5%の勾配になるが、この景色の中を走っていれば、坂の辛さよりも気持ち良さが勝ることは間違いないだろう。
少しきつめの区間を過ぎると、9.5㎞地点にある交差点までは勾配5%弱となる。
景色は相変わらず素晴らしく、草に覆われた米塚という小さな火山も見えてくる。
交差点から先は大きめのコーナーが連続した九十九折れ区間となり、九十九折れの続く1.5㎞区間で平均勾配は7%に再度上がることになる。
また素晴らしい景色からも一旦離れる。
九十九折れ区間を過ぎると、ゴールまでは1.3㎞となるが、勾配は更に増して次の1㎞区間で平均8%となる。
タイムを狙って走ってきた場合には、文字通り最後の山場と言えるし、景色を見ながら進んできたとしても辛い区間であることには違いないだろう。
なお好タイムの出し方としては、前半から中盤までは高強度で走り、勾配の緩くなった箇所で回復しつつ、九十九折れではペースを落としすぎないようにしよう。
また九十九折れを過ぎてからの勾配のきつくなる区間では、できる限り出し切りを意識して心が折れないようにしたい。
このきつい区間を乗り越えると、展望所まで最後の300mは下り勾配になっており、気持ちよく進むことができる。
・頂上施設について
頂上は前回の通り、草千里を一望することができる。
また景色が良ければ、反対側には雲仙普賢岳を望むことができるだろう。(この日はカメラでは映らず。。)
・路面状況について
路面状況は、前半から中盤にかけては良好だ。
ただし、後半の九十九折れ区間では塗装補修材が多用されているため滑りやすい。
特にウェット路面ではつるつるになるので、十分注意しよう。
また、牧草地帯では牛の横断もあるので、下りの際は注意してほしい。