今回紹介する峠は、五ヶ瀬ハイランドスキー場だ。
その名の通りスキー場をゴールとして、アクセスルートをクライムする。
五ヶ瀬ハイランドスキー場は日本最南端のスキー場であり、ゲレンデは標高1300~1500mに存在する。
そしてゲレンデの下に位置するレストハウス(標高約1300m)がヒルクライムのゴール地点となる。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★★★☆
景観: ★★★★★★★☆☆☆
路面状況:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
距離
6.6km
最大標高差
635m
平均斜度
全体:9.5%
上り:10.4%
下り:3.6%
獲得標高
上り:632m
下り:9m
・補給ポイントについて
スタート地点は国道265号線から五ヶ瀬ハイランドスキー場へのアクセスルートが始まる交差点とする。
ゴールまでのコース全長は6.6㎞と比較的短い。
・ラストコンビニ
コンビニや自販機は近くにはない。
最も近いヤマザキショップまで6㎞近くあり、自販機はこの地点にあるものが最後だ。
・実走レビュー
スタートすると最初は集落の中を抜けて行く。
集落抜けると霧立越登山口の看板に迎えられる。
いかにもこれから登りますといった雰囲気だ。
スタートから2㎞程は勾配も7%弱で推移するので、登りはじめとしては最適だ。
1.5㎞程進んで集落が見えたら橋を渡る。
ここから先が本番になるので、気合を入れたい。
橋を渡った先から最初のヘアピンカーブがある1.5㎞区間の平均勾配は、12%弱となかなかに強烈だ。
途中にはタイヤが嵌ってしまう幅の排水溝がある。
このような排水溝はここ1か所だけだが、コーナーの途中にあるので登りの際に内側を避けたり、下りでブレーキが遅れたりすると嵌る可能性があり非常に危険だ。
仮にタイヤを落とすと、怪我をしなくても機材破損で自走不能になる可能性もある。
山の中で自動車もほとんど通らない場所なので、確実に注意したい。
1.5㎞区間を過ぎると一旦勾配が落ち付くので、ここで脚と呼吸を整えたい。
この地点でコースの半分を進んできたことになる。
勾配の落ち着いた区間を過ぎると再度勾配は増して、ここから500m程は平均15%強の勾配となる。
登り切るとこのあたりから景色は開け始めるので、精神的に辛い時は景色を見よう。
景色を見ることで、頭が上がるので呼吸も楽になる。
登り切った後は300m程勾配が緩くなる区間があり、また勾配はきつくなる。
ここからゴールまでは約2㎞となる。
平均勾配は11%だが、九十九折れが続くのでカーブの内側は相変わらず勾配がきつい。
また道が広くないので、カーブの外側を通ったとしても15%程度にはなる。
スキー場の建物が見えたら、ゴールまではラスト1㎞だ。
この先も勾配が落ちることはなく、きつい状況は変わらない。
左側に落石防止ネットが見え、道幅が広くなったらラスト400mほどだ。
ただし勾配は14%程度ある。
最後の緩い2連カーブを越えてリフトが見えてくれば、ゴールはそのすぐ先だ。
最後は死ぬ気でもがくのもいいだろう。
・頂上施設について
頂上は駐車場となっており、登り切った後のレストをするのにも十分な広さだ。
ただ自販機はあるものの、スキー場のオフシーズンは稼働していないようだ。
なおスキー場の営業は12月中旬から3月上旬までとなる。
また頂上からの景色も良く、登ったという実感を得るには十分だろう。
・路面状況について
路面状況は悪く、橋を越えてから先の区間は舗装が荒れている。
また落石箇所も多いので、パンクには注意したい。
ちなみにMTBやシクロバイクなら、さらにゲレンデの頂上まで自転車で行けるようだ。