今回紹介するのは、長野県と群馬県の県境に位置する浅間山の西側に位置する、地蔵峠のルートについてだ。
前回紹介した車坂峠のお隣さんの峠となっており、地蔵峠は長野群馬の両側とも舗装路となっているので、ロードバイクで走ることのできるルートとなっている。
今回は、長野側からの登りについて紹介したい。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★★☆☆
景観: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★☆☆☆☆☆
距離
12.2km
最大標高差
1054m
平均斜度
全体:8.6%
上り:8.7%
下り:3%
獲得標高
上り:1051m
下り:3m
・補給ポイントについて
スタート地点は、浅間サンラインから地蔵峠へ分岐する、別府交差点からとする。
峠の頂上までは、12.2㎞とそこまで長いわけではないが、勾配はきつい。
スタート地点で標高は680m程あるので、小諸駅方面から来る場合は多少登ってくる必要がある。
また、軽井沢や上田方面から浅間サンラインを走ってくる場合も、道はそれなりにアップダウンを繰り返すので、峠の麓に来るまでに脚を使いすぎないように注意したい。
・ラストコンビニ
コンビニは、スタート地点にあるローソンが最後となる。
この先は飲食店などないので、ここでしっかりと補給を済ませておこう。
・ラスト自販機
自販機は、スタートから6㎞程進んだところにある、サイトーというリサイクル業者の事業所の前にあるものだ最後だ。
丁度コースの中間地点辺りにあるので、補給には便利な立地だ。
ただし、敷地内での休憩は業務の邪魔になるので、飲み物を買ったらすぐにボトルに移し替えるか、敷地の外に移動しよう。
・実走レビュー
スタートすると、勾配は最初から高めで推移する。
スタートから3.5㎞地点までは平均8.5%の坂が続く。
この区間の勾配変化は少なく、概ね8~9%前後で推移する。
スタートしてすぐに信号があるが、ここはしっかりと守ろう。
またコースには、不定期ではあるが概ね100m標高ごとに看板が設置されているので、登りの目安にすると良いだろう。
3.5㎞地点まで来ると、少し勾配の緩む区間が現れるので、ここで少しでも回復を図りたい。
この区間は500m程続く。
4㎞地点を過ぎると、勾配は再度きつくなる。
ここからは頂上までの7㎞の区間で、平均9%強の勾配が続く。
休める区間があまり多くないので、耐久戦を覚悟しよう。
特に4㎞地点過ぎからの3㎞弱の区間は、平均で10%の勾配だ。
直線的な区間も体感では10%程度が続くが、所々で現れるコーナーでは13%程度まで勾配がきつくなる。
登りつつもポジション変更やダンシングを交えて、筋肉を効率的に使いたい。
7㎞地点手前から8.5㎞地点までは、平均8%程度まで勾配が緩む。
この区間だけは、コーナー区間の方が勾配が緩くなる傾向にある。
後半は再度勾配がきつくなるので、この区間は一定ペースで体力の温存を図りたい。
もちろんタイムを狙う場合には、ある程度のペース維持は必須だ。
8.5㎞地点から10㎞地点までは、階段式の登り区間だ。
勾配変化があり、緩い区間は5%程度まで緩むが、きつくなる区間は13%程度になることもある。
勾配のきつい区間は短い傾向にあるので、きつい区間はダンシングで乗り切って、勾配の緩い区間はシッティングで脚を回して回復を図る方法が有効だ。
10㎞地点を過ぎると、コースは直線的になってくる。
この直線的な区間は1㎞強に渡って続き、勾配は10%程度だが先が見えているので、精神的には辛い区間だ。
直線区間の勾配が緩んでくると、大きなRの2連カーブが見えてくる。
これを登り切ればゴールはもうすぐだ。
この2連コーナー区間は1㎞弱あり、平均6%程度と勾配が緩いので、脚があればラストスパート区間に位置付けたい。
スキー場施設が見えてくれば、その先がゴールだ。
・頂上施設について
頂上には、レストハウスや自販機、公衆トイレもあり、休憩に困ることはないだろう。
また、駐車場には湯の丸高原と地蔵峠を示す看板があるので、自転車との記念写真も忘れないようにしたい。
・路面状況について
路面は、ひび割れや補修箇所が所々に見られる他、中盤から後半にかけてカーブ手前の路面に注意を促す溝が彫られている。
登りでは振動が多少不快な程度だが、下りはスピードが出やすくカーブのRもきつく、上記の箇所が大きな振動になるので、落車などには十分注意したい。