今回紹介するのは、前回に引き続き高ボッチ高原の松本市側からのヒルクライムルートについてだ。
松本市側は距離は短い分、かなり激坂成分強めのヒルクライムルートとなっている。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観: ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
距離
8.8km
最大標高差
855m
平均斜度
全体:9.7%
上り:10%
下り:2%
獲得標高
上り:851m
下り:3m
・補給ポイントについて
スタート地点は、崖ノ湯口交差点からとする。
高ボッチ高原の頂上までは、8.8㎞と塩尻側と比べると短くなっているが、獲得標高は100m以上大きくなっており、それだけ登りは急な坂となっている。
・ラストコンビニ
コンビニはコース上にはなく、最寄りのセブンイレブンまでは2㎞程離れている。
距離は長くないので、そこまで補給を必要とする場面はないかもしれないが、反対側に下る場合は近くにコンビニがないので、注意してほしい。
またスタート地点の段階で、松本市街からは150m程高所に位置している。
・ラスト自販機
自販機は、スタートして300m程進んだところにあるものが最後となる。
勾配がきつくスピードが出ないため、体温が上がって汗がでやすいので、水分の補給はしっかりとしておきたい。
・実走レビュー
スタートすると、早速登り始める。
最初の1.5㎞は平均9%ほどの勾配だ。
この区間は1㎞過ぎまでは直線的なコースになっており、勾配変化もあまりない。
常に9%程度を行き来する。
1㎞地点過ぎからカーブが現れて、崖ノ湯温泉に入っていく。
緩めの勾配となって温泉宿を何件か過ぎていくと、ホテル鳴神の看板が見えてきて、100m強だが15%弱の勾配が現れる。
看板の先を右折して800m程は7%程度の勾配が続く。
その先にため池が現れるとここで一旦平坦区間となるが、ここが最後の休憩ポイントと言えるだろう。
池から先は頂上付近まで激坂区間だ。
頂上までの6㎞に渡って平均11%弱の勾配が続くことになる。
池から300m程進んで、ホテル鳴神の看板を越えると勾配は常に10%超だ。
ちなみにこの看板が、スタートから3㎞地点だ。
看板から最初の1㎞は特に勾配がきつく、平均13%程度で推移する。
実際には、急坂の中でも階段式の登りになっており、10%~15%超の勾配となっている。
特にきついポイントでは、20%近い勾配になることもあるので、相応の脚力を要求される。
所々頂上までの距離が表示されてた看板が現れるので、参考にすると良いだろう。
4㎞地点を過ぎると、そこからの1㎞は一旦平均9%強まで勾配が落ち付き、前半の500m区間は7%台まで楽になる。
後半は10%を超えるが、それでも勾配感覚がマヒした身体としては走りやすい区間だ。
5㎞地点の前後区間は再度勾配が緩まる。
この区間でも、多少脚を休めることができるはずだ。
5㎞地点を過ぎると、ここから頂上付近の3㎞弱の区間は平均12%弱の登りが続く。
最初の2㎞弱の区間は階段式になっており、長めのきつい勾配区間と短い10%弱の勾配が繰り返される。
7㎞地点辺りからの1㎞区間は、勾配変化は少なく、11%強の勾配で登り続ける感覚だ。
8㎞地点まで来ると景色が開けて、勾配は一気に緩やかになる。
ただしここで終わりではないので、気は抜かないようにしよう。
最後の300m程は再度勾配は10%ほどになる。
これが最後の登りなので、脚が残っていればラストスパートだ。
・頂上施設について
頂上は前回紹介したとおりだ。
展望台がある他は、売店などの施設は存在していない。
・路面状況について
前半は良好だが、ため池を過ぎてからは舗装の痛みが激しい。
またグレーチングには大きな隙間も存在しているので、登り下り共に注意が必要だ。
特に下りは勾配がきつい分、スピードが出て段差などでバイクが跳ねやすい。
道幅も狭いので、対向車や後続車には十分注意が必要だ。