今回紹介する峠は、大阪東部の生駒山地に位置する、日本最狂泣く子も黙る激坂で有名な暗峠だ。
私は一時期大阪に住んでいたことがあるのだが、この峠はとんでもないと聞いており、怖くて挑戦することができなかった。
今回は満を持しての挑戦となったわけだが、その過酷さは前評判通りであった。
それでは早速、峠の概要を紹介していこう。
こちらもおすすめ
暗峠の峠スペック
坂バカ度:測定不能
景観: ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★☆☆☆☆☆☆☆
距離
2.3km
最大標高差
400m
平均斜度
全体:17.1%
上り:17%
下り:0%
獲得標高
上り:392m
下り:0m
・補給ポイントについて
スタート地点は、東大阪の近鉄奈良線の高架を過ぎた交差点からとする。
コース全長は2.3㎞と非常に短い(時間が掛からないとは言っていない)
・ラストコンビニ
街中なので補給に困ることはないが、一応最寄りのコンビニは、スタート地点から500m程離れたところにあるローソンとなる。
・ラスト自販機
自販機はスタートして200mのポイントにある物が最後だ。
・実走レビュー
先に言っておくと、このブログの坂バカ度10の坂を登れない人は、多分足着き無しでの登坂は不可能だ。
坂バカ度10が登れても微妙かもしれない。
それくらいレベルの違う坂だと思っておこう。(もはや坂というより壁だ!)
私は何を血迷ったか、53-39×12-25の平地仕様で挑んでしまって、走り始めの700mで後悔した笑
こういう馬鹿なことは膝を破壊しかねないので、コンパクトクランクと、できれば30Tくらいのスプロケットを装備して挑戦したい。
スタートすると、住宅街の中の激坂を登っていく。
400m弱住宅街が続くが、平均勾配は16%強だ。
これでもまだ緩いのだ。
自販機のあたりから、勾配は20%を超える。
住宅街を抜けると、ここから勾配はますますきつくなり、100m程は30%近い勾配となる。
お寺が見えてくれば、勾配は一旦緩まるので、ここでできるだけ回復を図りたい(それでも勾配は15%程度あるが。。)
お寺を越えると勾配は再度きつくなり、150m程はまた30%近い勾配になる。
このきつい区間をやり過ごすと、15%程度まで勾配が緩む。
ここは出来るだけ牛歩戦術で回復を図ろう。
できるだけ回復を測ったら、再度勾配のきつい区間だ。
観音寺というお寺まで100m程だが、20%強の勾配が続く。
足着き無しを目指すなら、この観音寺の駐車場でぐるぐるして回復を図るのも一つの手だ。
観音寺の駐車場からは、また30%近い勾配だ。
この勾配は、鳥居の見える地点まで続く。
鳥居前はちょっとした広場になっているので、観音寺同様ぐるぐるできるポイントだ。
鳥居まで来れば、コースの半分ほどを進んできたことになる。
・暗峠後半戦
鳥居からは勾配が少しだけ落ち着き、200m程は18%程度の勾配が続く。
とはいえ、この区間は出来るだけ疲れないように登りたい。
この比較的勾配の緩い区間が終わると、ここからの200mは平均25%の勾配となる。
この区間には、暗峠のハイライトともいえる最大傾斜37%のカーブが待ち受けるが、外側は25%弱まで勾配が緩まるので、意外といけてしまう。
個人的にはこのカーブ前後の50mほどの区間の方が勾配がきつい気がする。
またぐるぐるできそうな空き地が現れれば、激坂区間ももう少しでおしまいだ。
ここから150m程は20%弱の勾配が続く。
右側にお地蔵様がいる小さな小屋が見えれば、ここから勾配は更に緩くなる。
13%程度の勾配が250m続いた先に、分岐が現れる。
この分岐を看板通り国道308号となる左に進もう。
分岐から頂上までは300m程10%の勾配が続くだけだ。(ここまで来ると感覚がおかしくなりすぎて、10%が平坦に感じる)
途中に15%程度の短い坂があるが、ここまで来た坂バカには問題ないだろう。
ラスト50m程は石畳になるので、ハンドルを取られて落車しないように気を付けよう。
・頂上施設について
頂上には茶屋と暗峠の石碑がある。
自慢するためにも、しっかり写真に収めておこう。
・路面状況について
基本的には全線でコンクリ舗装になっており、ドーナツ模様がある。
路面は悪くないが、道幅が細く交通量も多少ある。
タイミングによっては、対向車や後続車によって足着きを余儀なくされる可能性があるので、エンジン音がしたら警戒したい。
また最初のお寺を過ぎた辺りから、道路を横断する排水溝が頻繁に登場する。
激坂でハンドルがぶれやすい状況ではあるが、できるだけ垂直に通過するようにしよう。
・奈良側からの登りについて
暗峠の勾配を体感してみたいけど、この勾配を登り切るのは厳しい!という人は、奈良側から登ってみよう。
距離
3.8km
最大標高差
345m
平均斜度
全体:9.2%
上り:9.4%
下り:0%
獲得標高
上り:335m
下り:0m
奈良側は坂バカ度8程度で、最もきつい区間でも勾配は25%に満たない。(それでも普通に考えれば、かなりの激坂なわけだが。。)
ただし大阪側に下る場合、常にブレーキを握っている必要があるので、カーボンホイールの場合は途中で冷却休憩を挟むようにしよう。
また女性だと、ブレーキを握っているのがしんどくなる可能性がある。
その場合自転車が止まらなくなるので、注意してほしい。(リアブレーキだけだと、場所によっては滑って止まらない)