今回紹介する峠は、前回に引き続き鳥海山への登りルートとなる鳥海スカイラインだ。
鳥海スカイラインは鳥海山を南側から登るルートとなっており、ブルーラインからは独立した登りとなっている。
またこの登りは頂上で完結している道なので、反対側に抜けるルートは存在しない。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★☆☆☆☆
景観: ★★★★★★★★☆☆
路面状況:★★★★★★★☆☆☆
距離
17.3km
最大標高差
1037m
平均斜度
全体:6%
上り:6.7%
下り:5.3%
獲得標高
上り:1048m
下り:16m
・補給ポイントについて
スタート地点は、遊佐から鳥海山のふもと沿いを県道366号線に沿って進んだ先にあり、スカイラインとなる県道368号線との交差点がそれだ。
峠の頂上(終点)までは17.3㎞となる。
アクセスは、電車なら羽越本線の遊佐駅やその前後の駅からなら自走は可能だ。
自動車なら道の駅鳥海ふらっとが最寄りになる。(もっと近場に町の体育館や公民館、公園はあるかもしれない)
・ラストコンビニ
スタート地点そばにコンビニはない。
9㎞ほど離れた八幡町にあるファミリーマートが最後だ。
スタート地点から3㎞ほど離れたところに「いなかカフェ」という喫茶店兼レストランがあったが、営業時間は不明だ。
・ラスト自販機
ラスト自販機はスタート地点から2㎞ほどのところにあるものが最後だ。
・実走レビュー
スタートすると、最初の1.2㎞ほどは10%超の登りを含みながら、平均8%弱の勾配で登っていくことになる。
スタートからそれなりの急こう配なので、アップなしで登り始めるとびっくりするかもしれない。
この登りは、短い平坦路で落ち着く。
短い平坦路を過ぎると、そこから3.5㎞はまた登りになる。
勾配は少し緩くなって、平均は6.5%程度だ。
この坂を登り切ると丁字路が現れるので、右折しよう。
気づかないということはないと思うが、そのまま直進するとファミリーロッジに進んで行き止まりになってしまうので、注意してほしい。
右折すると1.5㎞ほどは多少の登り基調ではあるものの、ほぼ平坦となる。
進んでいくと再度T字路に当たるので、今度はこれを左折しよう。
すると直線基調の道が2㎞続く。
景色は開けて両側に草原を、正面には鳥海山の山頂を見ながら登っていくことになるが、勾配はきつめの平均8.8%だ。
体感的にはほぼ10%に近い。手前の平坦区間で飛ばしすぎてこの区間でタレるということは避けたいところだ。
景色は良いので、辛いときは周りを見渡しながら落ち着くようにしたい。
ちなみにこの区間が終わったあたりが概ねコースの折り返しとなる。
直線区間が終わると、ここから頂上までは九十九折れが続くことになる。
区切って説明をすると、九十九折れの最初の3.3㎞は平均6%弱の登りが続く。
勾配は多少変わるが、6%前後であることが多い。
3.3㎞区間を過ぎると1㎞ほどは直線の多い区間が現れ勾配も5%程度になる。
谷をまたぐ橋があるので、ここを過ぎると全体の3分の2を過ぎたことになるので、目安にすると良いだろう。
この橋を過ぎると、5.7㎞で頂上だが、平均勾配は少し増して6%強となる。
この区間はカーブの勾配がきつく、直線区間が緩いパターンが大半なので、シッティングとダンシングをうまく切り替えて登りたい。
またこの区間は、上に行けば行くほど視界が開けて良好な景観が広がる。
登るほどに良くなる景観は、疲れた身体と心を癒すには十分だ。
登山客の路上駐車が目立ってくると、ゴールはすぐそばだ。
・頂上施設について
頂上には山小屋がありトイレはあるが、水道の飲用はできない。
自販機などはない。
しかしながら、頂上からの景色は一見の価値があるといえる。
・路面状況について
路面状況は良好で、上り下りとも大きな問題はない。
ただし前半部分は、ひび割れとグルービング(縦溝)があるので、下りの際は注意してほしい。