#195 石鎚スカイラインでヒルクライム!大会ルートを登る

今回紹介するのは、愛媛県の東部に位置する石鎚スカイラインについてだ。
このコースは、西日本では比較的有名な石鎚山ヒルクライムのコースにもなっている。

こちらもおすすめ

今回紹介するのは、前回紹介した石鎚スカイラインとは逆方向に位置する、瓶が森林道ルートについてだ。 このルートは、絶景ドライブルート...

・峠スペック

坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観:  ★★★★☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★★★☆

距離
17.4km
最大標高差
873m
平均斜度
全体:4.9%
上り:7.7%
下り:5.1%
獲得標高
上り:967m
下り:113m

・補給ポイントについて

スタート地点は、県道12号線の石鎚スカイラインスタート地点からとする。

スタート地点には無料駐車場もあるので、自動車でスタート地点まで輪行することも可能だ。

・ラストコンビニ

コンビニは近くにないが、スタート地点から5㎞弱下ったところにある「おもごふるさとの駅」で、食事をすることが可能だ。

・ラスト自販機

自販機は、スタート地点から1.5㎞ほど手前にある菅英郎酒店にあるものが最後だ。

・実走レビュー

スタート地点で、既に標高は600m以上あるので、どこかしらから走ってくる場合には、すでに多少の脚を使っていることを考慮に入れておこう。

スタートして最初の6㎞弱は、平均勾配8%弱の勾配が続くことになる。
コース断面図を見ずに平均勾配だけで考えれば、距離に対しての獲得標高は大きくないので、比較的容易な登りと思われるかもしれないが、実際には途中に長い下り勾配が含まれるため、登り区間だけでいえば、なかなかの平均勾配を持っているルートなのだ。

最初の登り区間は10%前後の登りと、5%程度の緩やかな登りを繰り返す、階段式の登りになっている。

緩い区間の方が長く、きつい区間はぐっと勾配が上がる時があり、最高12%程度まで上がる。

景色的にも大きな変化はないが、距離に関しては道路脇に距離標識があるので、それを目安にすると良いだろう。

また途中にはトンネルが点在しており、中は暗い。
トンネル自体の距離は短いものの、外が晴れている時は明暗差で自動車から見えづらくなるので、ライトの装備は忘れないようにしたい。

前半区間は、登っていくほどに勾配がきつくなる傾向があるので、タイムを狙う場合は最初から飛ばさずにゆっくり上げていくことを意識しよう。

3つ目のトンネルを抜けると、長い下り区間に突入する。

下り区間は4㎞以上あり、ヒルクライムのコースとしては異例の長さと言えるだろう。
実際石鎚山ヒルクライムでは、コースを前半と後半の2つの計測区間に分けて、下り区間はタイムに含まない移動区間に設定した特殊なレイアウトになっており、これは実際に走っていると納得の措置だと思う。

下り区間は微妙なアップダウンはあるが、最初の500m程の区間を除けば、概ね脚を使わずに下ることができる。

下りの最後は急カーブになっているので、しっかりと減速してほしい。
初見だと下り区間の終りが分かりづらいかもしれないが、減速無しで突っ込むと反対車線にはみ出る可能性がかなり高いカーブになっているので、くれぐれも安全速度で下ろう。

登りが終わった地点の標高は977mで、ゴールとなる土小屋までは7.5㎞だ。

頂上までの平均勾配は6%強で、この区間はコンスタントな登りとなっている。

この区間には、部分的500m前後の10%を超える区間が4か所ほどある。

区間の真ん中から後半にかけて、段坂の様(実際にそう見えるわけではない)に存在しており、ここをどう攻略するかで終盤の走りに大きく影響してくるはずだ。

また途中のポイントからは、山間に伸びていく道を見通すことができ、あそこまで登るのかと精神的に応えるだろう。
(写真は上から撮ったもの)

きつい区間を抜けると、残りは2㎞だ。
ラスト2㎞区間は平均6%弱だが、今までの疲労もあるので決して楽な区間とは言えない。

ラスト1㎞地点まで来ると、湧き水ポイントがある。
足つき無しで登るのが目標という訳でなければ、ここで最後の踏ん張りに向けて給水したり顔を洗ったりするのも良いだろう。

ラスト1㎞は前半500m程は9%程度の勾配で、後半穏やかになる。

スポンサーリンク

・頂上施設について

頂上には茶屋があり、自販機やトイレの他に食事も可能だ。

自販機はペットボトル200円だが、登り切って飲むコーラは最高においしいはずだ。

茶屋前には学校机が再利用されており、疲れたら休憩するのもありだ。

また神社もあるので、せっかくなのでお参りしておこう。

・路面状況について

工事個所などはあるが、路面は綺麗に整備されている。
ただし場所によってザラついた路面からの振動が不快に感じるポイントがある。
またトンネルが複数あるので、後続の自転車や自動車から識別できるように、反射するものを身に着けたり、テールライトを点灯させよう。