今回紹介するのは、長野県の南部に位置する木曽山脈の中腹に位置する、宮田高原(みやだこうげん)キャンプ場までのヒルクライムルートについてだ。
前回紹介した鹿嶺高原キャンプ場に引き続き、頂上がキャンプ場となっているルートで、鹿嶺高原とは伊那谷を挟んで東西に分かれている。
ルートの構成としても似た部分があるので、兄弟の様な登りルートと言えるだろう。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★☆☆☆☆
景観: ★★★★★☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★☆☆☆☆
距離
11.3km
最大標高差
945m
平均斜度
全体:8.3%
上り:8.4%
下り:2%
獲得標高
上り:941m
下り:1m
・補給ポイントについて
スタート地点は、伊那中部広域農道から宮田高原に分岐する行者橋交差点からとする。
頂上までは11㎞強と、それほど長くはない。
・ラストコンビニ
コンビニは、スタート地点から500m程離れたところにあるセブンイレブンだ。
勾配のきつい区間が多いので、補給しすぎると気持ち悪くなるので注意しよう。
・ラスト自販機
自販機はコース上には存在していないので、コンビニ又はここに来るまでの道中で補給しておきたい。
なお、スタート地点から北に300m程進んだところにも自販機はある。
・実走レビュー
スタートすると、宮田高原までの一本道に入る500m程の区間は、平均7%強の勾配となる。
高速道路の高架をくぐった先に交差点があるので、右に進もう。
パノラマロードの看板が見えれば、ここからは一本道だ。
因みにパノラマロードとあるが、ほとんどパノラマは期待できないので、期待しない方が良い。
ここから勾配は一気にきつくなる。
橋が現れるまでの1㎞弱の区間で、平均10%強の勾配だ。
コーナーでは15%程度まで勾配が上がるので、覚悟しておこう。
橋まで来れば、一旦勾配は落ち付く。
最初からきつい勾配で上がってしまった心拍を、この区間で落ち着けたい。
橋を過ぎてからは、4.5㎞地点までの3㎞弱の区間で平均9%弱の勾配が続く。
この区間の勾配変化は小さく、淡々と登って行くことになる。
木に覆われた道を進んでいくので日影が多く夏でも涼しいが、一方で熊が出そうな雰囲気もあるので、できれば熊鈴を装備していくと良いだろう。
4.5㎞地点まで来ると、ここから勾配は若干緩くなる。
また、この辺から所々でビュースポットが現れ、下界の風景を望むことができるようになる。
6.5㎞地点までは7%強の平均勾配となるので、4.5㎞地点までと比べると走りやすい。
ちなみにルートの途中には1㎞ごとに石碑と看板が設置されており、頂上までの残り距離を表示してくれているので、参考にすると良いだろう。
このルートは景色の変化が少なく距離の認識がしづらいので、看板は大いに役に立つはずだ。
その先1㎞程の区間も平均勾配は大きく変わらないが、勾配は徐々に緩くなる傾向にある。
ただ、コーナーなどでは所々勾配のきつい区間も存在するので、油断はできない。
7.5㎞地点から1.5㎞程の区間は、再度平均9%程度まで勾配が上がる。
10%を超える登りが連続するようになるので、体感的にもきつくなる。
9㎞地点まで来ると勾配が緩くなり、少し進んだコーナーに鳥居が現れる。
この鳥居まで来れば、頂上までは残り2㎞だ。
ここから頂上までは再度勾配がきつくなる。
鳥居からの1㎞は平均9%の勾配だ。
最後の1㎞は九十九折れとなっており、勾配は更に増して平均10%超となる。
体感的には12%前後をうろつくような感じで、最後でこの登りは精神的にも応える。
きつい坂を進んでいき、宮田高原の看板が見えれば頂上だ。
・頂上施設について
宮田高原の看板をそのまま進んでいくと下りになるが、200m程進むとキャンプ場が現れる。
キャンプ場の受付横には水道がある他、自販機もあるので休憩には困らない。
ただごみ箱がないので、飲み物の容器は持ち帰る必要がある。
・路面状況について
舗装は良好だが、グレーチングにタイヤの嵌る幅の隙間がある。
また路面の所々で湧水があるので、雨の降った後等は特に注意が必要だろう。