今回紹介するのは、岐阜県の北西部に位置する天生峠の飛騨市側からのヒルクライムルートについてだ。
前回紹介した白川郷側からのルートとはコースプロファイルや雰囲気が大きく異なり、こちらも面白いルートになっている。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観: ★★★★★☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★☆☆☆☆
距離
9.7km
最大標高差
724m
平均斜度
全体:7.5%
上り:7.7%
下り:0.3%
獲得標高
上り:751m
下り:27m
・補給ポイントについて
スタート地点は、河合元田簡易郵便局からとする。
コース全長は9.7㎞と白川郷側と比べると1㎞強短い。
・ラストコンビニ
スタート地点近くにコンビニはなく、最寄りのコンビニまでは15㎞程離れている。
もちろん白川郷側に行くまでその他の補給も望めないので、しっかりと補給食は用意しておこう。
・ラスト自販機
自販機は、スタート地点にあるものが最後となる。
しっかりと水分補給も怠らないようにしたい。
・実走レビュー
走り始めるとすぐに登りになる。
走り始めにある集落を抜けて、道路情報板が現れる1.5㎞地点までは平均6%強となる。
実際には登り始めの1㎞ほどは8%程度になるので、平均よりも体感的には勾配がある坂でスタートすることになる。
道路情報板を過ぎて500m程進むと、山道定番のゲートの登場だ。
ここまでは勾配は5%強なので、大したことはない。
ゲートを通過してからの2㎞区間は平均6%強となるが、実際には階段式の登りとなっているため、カーブの内側などでは15%近い勾配になることもある。
また、ここまでは樹木に覆われカーブの連続した山道らしい構成だ。
4㎞地点を過ぎるとカーブが減り、直線的なポイントが増える。
また勾配はきつくなり、4㎞地点からの2㎞区間は平均で8.5%だ。
先ほども言った通り階段式の登りとなっているので、きついポイントは10%超となる。
また、先が見えるようなポイントが多く、精神的なダメージも受けるかもしれない。
6㎞地点からの2.5㎞区間は多少勾配が落ち着く。
とはいえ、平均は7%弱と楽とは言えない勾配だ。
この区間は折り返しのカーブが多く、カーブポイントでは15%強の勾配になるので、外回りに走るなどの工夫をして出来るだけ無駄な体力は使わないようにしよう。
6.4㎞地点にある折り返しのカーブは眺めが良いので、もしきつければ停まって休憩しても良いかもしれない。
川の横を走るので、涼しさを感じることもできる。
また7㎞地点から始まるコーナーが連続する区間では、6㎞地点からの1㎞と比べると平均勾配は緩やかになる。
8.5㎞地点まで来れば、既に勾配は緩くなり始めているだろう。
ここから頂上までの1.3㎞の区間は、平均でも3%強とかなり走りやすくなる。
また、送電線が見え始めれば、頂上が近くなっている記しだ。
最後の区間は路面も非常に綺麗になるので、ロングスパートをしても良いだろう。
とはいえ微妙な勾配変化はあるので、タレ無いように気を付けよう。
・頂上施設について
頂上については、前回紹介した通り駐車場とトイレがあるのみだ。
・路面状況について
路面は比較的良好だ。
ただし道幅が狭い箇所があり、勾配もきついので下りはオーバースピードに気を付けてほしい。
一部路面のひび割れや補修跡も見られるので、こういった箇所も気を付けたい。
・その他
因みに私が登った時にはなんと標高1300mにもかかわらず雪があったので、季節によってはかなり冷えるのかもしれない。
夏は良いが、それ以外の時期はウィンドブレーカー等の防寒着を装備しておいた方が無難だ。