#63 栗駒山(一関側)でヒルクライム!平均勾配をあてにできないアップダウンルート!

今回紹介する峠は前回に引き続き栗駒山だ。
ルートとしては岩手県一関市から栗駒山の須川温泉までの登りとなる。

これから紹介する峠は、宮城、岩手、秋田の3県にまたがる栗駒山である。 その中で今回は、坂の頂上にあるレストハウスを終点とした登りと...

・峠スペック

坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観:  ★★★★★☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★★☆☆

距離
14.9km
最大標高差
724m
平均斜度
全体:4.9%
上り:6.6%
下り:4.4%
獲得標高
上り:781m
下り:64m

・補給ポイントについて

こちらもスタート地点は山の中で、真湯温泉の先の交通規制用の門からとする。
ゴールとなる須川温泉までの全長は14.9㎞だ。

・ラストコンビニ

コンビニはもちろん近くにあるはずもなく、最寄りのコンビニは20㎞も下る必要がある。

・ラスト自販機

ありがたいことに自販機は真湯温泉の軒先にある。

・実走レビュー

ここまでのアクセスとしては、一ノ関駅から国道342号線沿いに走ってくれば、30㎞ほどで到着できる。
ちなみに途中には、先の震災で被災し崩れた橋を見ることもできる。

スタートするとすぐにウェルカム登坂が待ち受ける。
これが1㎞ほど緩急をつけながら、平均8%ほどで登ることになる。
峠は全体的に、階段式の登りを繰り返しながら高度を上げていくことになるので、ウェルカム登坂で感覚を掴んでおこう。

ウェルカム登坂が終わると、そのあとは下りを含んで緩やかな登りが1.5㎞ほど続く。
その後勾配はきつくなり、約2㎞ほどは10%前後の登りが続く。

途中には平成の名水100選に選ばれた緑のカフェ(湧き水)もあるので、ボトルを満タンにしておこう。
帰り際に顔を洗うのもめちゃくちゃ気持ちがいい。

その先は5㎞にわたって、細かい登りと下りを繰り返す区間が続く。
登りは10%を超えるような場所もあったり、下りは-7%で下るような場所もある。

登りの途中には、ゴール地点となる須川温泉までの距離が看板で表示されているので、目安にすると良いだろう。

また、この道路を含めて一帯は震災で被災した地域のようで、山の斜面が大きく崩れた箇所を見ることができる。

全体の9.5㎞を過ぎたあたりで500mほどの登りと500mほどの下り区間がある。

これを過ぎるとゴールまでの4.4㎞区間は登り続けることになる。
平均勾配は7%強なので、体感的には9~10%程度を想像しておくと良いだろう。

また最後の2㎞ほどは、カーブを繰り返しながら登っていくので、もちろん内側は10%を越えてくる箇所もある。

特に前半から出現する、コークスクリューの様な切り返しは勾配がきつい。

ここまで来ると、だいぶ頭上も開けてきて、栗駒山の山頂も見えてくる。

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・頂上施設について

最後は10%の坂を200mほど登れば、温泉の匂いがしてきて峠の頂上となる。
頂上は大きめの駐車場になっているので、ペダルを回してダウンすると良い。

レストハウスではトイレや給水のほか、食事や温泉に入ることもできる。

ちなみに食堂で、かつ丼とミニそばセット(950円)を注文したら、結構なボリュームだった(味も味噌仕立てでおいしかった)ので、概ねの人は満足できるだろう。

タイムを狙う場合には、傾斜の緩い箇所や下りでとにかくペダルを回すことだ。
ほかの坂と比べても、傾斜の緩い部分と下り区間が多いので、ここのスピード差はタイムに決定的な影響を及ぼす。

・路面状況について

路面状況は、良好である。ただし、前半を除いては一車線道路となるので、対向車似は注意が必要だ。