今回は前回に引き続き、大川嶺の南からのルートについて紹介したい。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★★☆☆
景観: ★★★★★☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★★☆☆
距離
14.5km
最大標高差
969m
平均斜度
全体:6.7%
上り:7.6%
下り:3%
獲得標高
上り:986m
下り:21m
・補給ポイントについて
スタート地点は、国道440号と県道328号線が分岐する、名荷出口バス停からとする。
コース全長は14.5㎞と、北コースと比べると短い。
・ラストコンビニ
スタート地点そばにコンビニはない。
個人商店などもないので、補給には十分注意したい。
・ラスト自販機
また自販機もコース上には存在せず、スタート地点に最も近い自販機も2㎞以上離れた場所にある。
余談だが、ちょうど北ルートを登って下りてきた後で、水分補給に困っていたため、自販機を見つけた時はかなりホッとしたのを覚えている。
・実走レビュー
スタートすると、最初の1㎞は平均8%となる。
こちらのルートも、スタートしてすぐに急な登りとなるので、無理なペースでのスタートはしないようにしよう。
急な1㎞区間が終わると、そこから2.5㎞は3%強の緩やかな登りとなる。
序盤なので、脚が休まったらペースを上げたいところだ。
緩やかな区間が終わると、勾配は再度きつくなり、3.5㎞地点からの2㎞は平均8%強となる。
もちろん場所によっては10%を超えるポイントも出てくる。
5.5㎞地点を過ぎたあたりでヘアピンカーブになった橋が現れる。
なお、この橋の手前は13%超の勾配となるので、脚に応えるはずだ。
ヘアピンカーブの橋を過ぎると、ここからはコンスタントな登り区間に突入する。
橋から先の2㎞区間は、九十九折れになっており、ヘアピンカーブが連続する平均勾配9%の区間となる。
とはいえ、植林された杉の木に囲まれた道を登っていくことになるので、直射日光を浴びることがなく夏でも快適だ。
2㎞区間を過ぎても九十九折れ区間は続き、7.5㎞地点からは3㎞の区間で平均8.5%の登りとなる。
区間の途中からは直射日光が当たるようになり、夏には容赦なく体力を削っていく。
個人的には、この区間が精神的に最もきつい区間ではないかと思う。
10.5㎞地点を過ぎると、今までより楽な勾配となり、6%強の勾配が3㎞に渡って続く。
またこの区間の途中、12㎞地点付近には湧き水があり、非常に冷たくて美味しい。
このルートでは唯一の水分補給ポイントとなり、暑い時期には「生き返る」という表現がぴったりなスポットになっている。
湧水ポイントを過ぎてからは、頂上付近の尾根が見え始める。
急勾配のポイントもあるが、今までと比べれば短いので、用心するほどではない。
13.5㎞地点まで来ると分岐になっているので、これを右折(道沿いに進だけ)だ。
ラスト1㎞は5%弱の勾配で景色も気持ちが良く、ラストスパートにはうってつけの区間と言えるだろう。
・頂上施設について
頂上は前回説明した通りで、これといった設備はない。
・路面状況について
路面状況は、全体を通して良好と言える。
ただし道幅が狭くなる箇所はあるので、対向車には注意したい。
また、私が登った時には工事区間が砂利敷きになっていたので、工事期間中は気を付けよう。