今回紹介するのは、長野県の南部に位置する大平峠のヒルクライムルートについてだ。
大平峠は、長野県の飯田市と木曽郡南木曽町の間に掛かる大平街道上に存在する峠で、タイトルにもある通り途中で飯田峠という峠を経由するルートになっている。
長野県の峠としては珍しく坂バカ度二つ星の峠となっており、初心者にも自転車で走りやすいサイクリングルートだ。
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・峠スペック
坂バカ度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
景観: ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★☆☆☆☆☆☆☆
距離
20.5km
最大標高差
823m
平均斜度
全体:4%
上り:6.4%
下り:7.8%
獲得標高
上り:1044m
下り:225m
・補給ポイントについて
スタート地点は、飯田市街から大平峠方面に大平街道を少し進んだ白山町3丁目交差点からとする。
大平峠までは20㎞超と長めのルートだ。
・ラストコンビニ
コンビニは、スタートしてすぐのローソンにあるものが最後だ。
登坂距離が長いので、補給はしっかりとしておいた方が良い。
・ラスト自販機
自販機は、高速道路を過ぎた先にある砂払温泉の軒先にあるものが最後だ。
大平峠手前の大平宿にも飲料を販売している店があるが、ほぼ終盤に近いポイントとなる。
なお湧水がルート途中にあるので、塩分さえ持っていれば水分補給は可能だ。
・実走レビュー
スタートして最初の2㎞は、4.5%程の勾配となる。
住宅や集落を抜けて行くので、交通量はそれなりにある。
2㎞地点を過ぎると一旦10%勾配が現れるが、この区間は200m程しか続かない。
勢いで越えるには長すぎるが、頑張ってもそのあとは緩いので十分回復は可能だろう。
きつめの区間を抜けると、そこからは平均4%弱の区間が6㎞地点過ぎまで続く。
ダムの横を抜けて行く区間で、所々に分岐があるが、基本的には道なりにまっすぐ進んでいけばよい。
6㎞地点過ぎにある花火製造の煙火工場を過ぎると、500m程5%強の登りとなる。
5%の登りの終りに切通しが現れ、そこから先1.5㎞区間で平坦又は若干の下り勾配だ。
橋が現れれば、ここからは再度登りに転じる。
3㎞程は平均7%弱の勾配となるので、脚を使う区間となるだろう。
3㎞進んできて勝負平というポイントまで来れば、標高は大体1000mを過ぎた辺りだ。
距離としては、スタートから11㎞進んできたことになるので、折り返しと考えておけばよい。
勝負平から3.5㎞進めば、飯田峠だ。
飯田峠までは変わらず6~7%程度の勾配が続く。
走ってみると実際にはそこまできつく感じず、5%前後の区間が多いように感じた。
多分だが、所々で現れる8%程度の勾配区間が、平均勾配を押し上げているのではないかと思われる。
また、勝負平を過ぎて数百m進んだ右側の道端に湧き水が湧いているので、必要なら水分補給に利用しよう。
飯田峠からは、大平宿までの2㎞区間は下りだ。
あまり道幅が広くなく、ブラインドコーナーや悪路面もあるので、落車や対向車には注意が必要だ。
民家が現れれば大平宿となる。
大平宿には三河屋という宿があり、軒先で飲み物や食事を取ることもできるので、サイクリング時には重宝するだろう。
大平宿から先も500m程は平坦で、緑のトンネルを進む気持ちの良い区間だ。
再度勾配が上がると、頂上までは残り3.5㎞となる。
勾配は平均6%弱で、階段式の登りになっている。
とはいえ、きつい所でも10%を越えることはなく、概ね7%程度だ。
大平峠キャンプ場の入り口まで来れば、残りは1㎞だ。
脚があれば、ここからスパート区間とすると良いだろう。
(この分岐は左に進む)
先の暗い少し長めの直線が見えれば、その先が頂上だ。
・頂上施設について
頂上はトンネルとなっており、景色の見晴らしなどは望めないが、日影なので非常に涼しく快適だ。
峠を示す看板はトンネルの少し手前右手にあるが、看板の位置が高いので、自転車と一緒には撮りづらいかもしれない。
・路面状況について
路面は枝などの散乱物や、アスファルトの剥がれや湧水等問題が見られる。
登りではそれほど気にならないが、下りは十分な注意が必要だ。