今回紹介するのは前回に引き続き戸田峠の戸田側からの登りとなる。
コースの全長は9.1㎞だ。
こちら側の登りは修善寺側と比べて距離が短いだけでなく、海抜0mに近い場所からのスタートとなるので、獲得標高も大きい。
以前紹介した仁科峠に似た峠と言えるだろう。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観: ★★★★★★☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★★☆☆
距離
9.1km
最大標高差
715m
平均斜度
全体:7.9%
上り:8%
下り:0%
獲得標高
上り:709m
下り:0m
・補給ポイントについて
スタート地点は道の駅くるら戸田とする。
この道の駅は自転車ラックや空気入れがあるほか、足湯や温泉、軽食も可能な自転車乗りには便利な道の駅だ。
自動車でのアクセスなら、もちろんこの道の駅が便利だ。
電車の場合は、修善寺側から一度山を越えるか、海沿いを迂回してくる必要がある。
・ラストコンビニ
ラストコンビニはヤマザキショップだ。
自転車ラックのほか、イートインスペースもあるので、便利だ。
店の裏は海になっているので、天気が良ければ外で食べるのも気持ち良いだろう。
なお他のコンビニはないので、注意してほしい。
・ラスト自販機
ラスト自販機はスタート地点から3㎞程進んだところにあるものが最後だ。
自販機は道を挟んで計4台あるので、困ることはないだろう。
・実走レビュー
スタートすると最初は川沿いをゆるゆると進んでいくので、ここでアップを済ませておきたい。
1.5㎞程進んだあたりから勾配が少しずつ上がっていき、2.3㎞地点にある最初のカーブでは7%程度になっている。
最初のカーブから1.2㎞程進むと短いながらも平坦区間が現れる。
この先は基本的に平坦となる箇所はないので、注意しよう。
なお、この1.2㎞区間の平均勾配は7%ときつめだ。
しかしこの坂の本番は、実はここからだ。
この先の1.8㎞区間(スタートから5.5㎞地点にある交差点)で平均勾配は10%となる。
平均は10%であるが、勾配が多少緩くなる箇所を除くと体感では常に11%~13%を行ったり来たりする。
カーブの内側はもちろん勾配が上がるが、直線部分でもあまり勾配が落ちないのもこの峠の特徴と言えるかもしれない。
また交差点の手前にヘアピンカーブがあり外側を通ることになるが、勾配は15%程度になるので注意だ。
交差点は戸田峠に行く場合直進となるが、左折すると2㎞ほどで真城(さなぎ)峠という別の峠にアクセスできる。
交差点だけは勾配が緩まるが、交差点から先の1㎞区間で平均勾配は12%超えとなる。
ただでさえきつい区間だが、そのうち最初の500mは更にきつく平均はなんと15%だ!
ここがこの峠で最もきつい区間と言えるだろう。
とにかく交差点から先の後半区間は勾配が10%を下回ることが少ないので、覚悟しておこう。
その先の1㎞は平均で9%と手前の激坂区間と比べれば落ち着くものの、それでも厳しい登りが続くことになる。
カーブが連続するので、先を見通すことはできないが、少しずつ頭上が広くなっていくので、登っていることは実感できるだろう。(もちろん顔を上げていればだが。。)
そのまま500mほどきつめの坂を進んでいくと展望台があり、駿河湾を望むことができる。
きつい場合にはここで一旦休憩というのもありだろう。
展望台を過ぎると、残りは1㎞となる。
残りの1㎞も勾配が落ちることはなく、10%前後を推移する。
最後まで手を抜くことはできない。
この峠でタイムを出すには、最初の勾配の緩い区間でタイムを稼ぎ、そのあとはとにかく軽いギアで回転数を上げることだ。
勾配のきついところではダンシングを織り交ぜながら全身を使って、疲労が一か所に集中してしまわないように注意しよう。
後はとにかく精神的にどこまで耐えられるかということになってくるだろう。
・頂上施設について
頂上は前回紹介した通りだ。
展望台からの景色は登ってきたことを実感させてくれる。
夕暮れなら、夕日が沈んでいく様子を見ることもできる。
・路面状況について
路面状況は良好で注意すべき点は特にないが、勾配がきついカーブでのオーバースピードには注意したい。