今回紹介するのは、山形県の中北部に位置する月山の北側を走る、月山公園線のヒルクライムルートについてだ。
月山と言えば夏スキーで有名な山だが、北側の月山公園線ルートは主に登山客の利用が多いルートだ。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★★☆☆
景観: ★★★★★☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★☆☆☆☆
距離
13.7km
最大標高差
1026m
平均斜度
全体:7.4%
上り:8%
下り:1.4%
獲得標高
上り:1029m
下り:5m
・補給ポイントについて
スタート地点は、月山公園線の2合目にある交差点からとする。
本来であれば1合目からスタートしたいのだが、2合目まで斜面崩落のため全面通行止めとなっている。
なお、スタート地点で標高は400m弱となるので、ここまで多少登ってくる必要がある。
交差点からゴール地点までは、13.7㎞と比較的長めのコースだ。
・ラストコンビニ
コンビニは近くにはない。
最も近いコンビニでも11㎞以上離れている。
頂上にはレストハウスがあるが、途中には何もないので自転車で登る場合は事前の補給は怠らないようにしよう。
・ラスト自販機
自販機も近くやコース上には存在しない。
最も近い自販機は、スタート地点から東側に下った佐藤建設にあるものが最後となる。
・実走レビュー
スタートして最初の2㎞程は3~5%程度の緩やかな登り区間となる。
所々でぐっと勾配がきつくなることはあるが、長くは続かないので勢いで乗り超えてしまうのもありかもしれない。
2㎞地点を過ぎると、ここから4合目のある5.5㎞地点までは平均8%の勾配が続くことになる。
この区間は階段式の登りになっているので、緩急をうまく使って無理のない走りを心掛けると良いだろう。
ゲートが出てくれば、4合目だ。
8合目の頂上まで1合ごとに看板やバス停が存在し、概ね1合あたり100m登るので、参考にすると良いだろう。
この辺りは木に囲まれた道が続くので、夏も日影が多く助かる。
ただ熊の出没情報もあるので、単独登坂の際は音の鳴るものを携行しておこう。
4合目から6合目までの3㎞区間は、平均9%を超える登りとなる。
特にこの区間は緩急が激しく、13%程度になるポイントもあれば、5%前後まで勾配緩むポイントもある。
緩急がある分、淡々と登る事が難しいので、ダンシングとシッティングをうまく使い分けると良い。
6合目まで来ると、スタート地点から8.5㎞程進んできたことになる。
6合目付近だけは勾配が緩むので、この区間でしっかりと休んで後半に備えよう。
特に足着き無しの登坂などを意識しない場合には、一旦このポイントで自転車を降りて休憩してしまうのもアリかもしれない。
6合目を過ぎると、ここからは頂上まで4.4㎞に渡って平均8%を超える登りとなる。
ここまで登ってきて更にきつい登りが続くので、体力的に辛い。
この区間は、所々で先を見通すことができてしまうので、「あそこまで登らないといけないのか」という精神的な辛さがある区間でもある。
また、この区間も実際には緩急のある勾配となっているので、上手くいなさないといきなり疲れがきてタレてしまう。
何度も続く急カーブを抜けて、頭上も開けてきたらゴールはすぐそこだ。
登山者用の駐車場が見える直線になったら最後のひと踏ん張りといきたい。
・頂上施設について
頂上にはトイレの他、レストハウスがあり食事や自販機での補給が可能だ。
多少値段は高いが、しっかりと補給ができるのはありがたい。
晴れていれば、登ってきた景色を見下ろすことができるようだが、私の上った日は残念ながら雲が多く絶景とはいかなかった。
それでも下界と比べると、気温は10度近く低く、夏でも気持ちの良い空気が流れている。
・路面状況について
路面はそれほど荒れているような部分はないが、大部分で車幅は1車線分のため、対向車や後続車には注意が必要だ。
土日や祝日は渋滞するようだが、私の登った平日でもそれなりの交通量があったので、走行には注意が必要だ。
また下りは特にスピードが出やすく、ブラインドカーブが連続するので、よそ見やスピードオーバーには十分注意してほしい。