#117 明神峠・三国峠でヒルクライム!オリンピックのロードレースコースにも選ばれた激坂ルート!

今回紹介する峠は明神峠と三国峠だ。
なぜ二つの峠を同時に紹介するのかというと、同じ道の上に二つの峠が存在するからだ。
しかも一つ目の明神峠を越えたら、下ることなく二つ目の三国峠に到達するという少し珍しい峠構成になっている。
そのため今回は二つで一つの登りという体で紹介したいと思う。
なお明神峠のスタート地点は静岡県だが、明神峠と三国峠の間が神奈川県になり、三国峠の頂上で山梨県になるため、カテゴリーは3県を登録している。

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今回紹介する峠は、神奈川県と静岡県にまたがる足柄峠である。 足柄峠はかつては交通の要所となっていたため、峠の頂上には足柄城跡があり...

・峠スペック

坂バカ度:★★★★★★★★★☆
景観:  ★★★★★☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★☆☆☆☆☆☆

距離
6.7km
最大標高差
699m
平均斜度
全体:10.4%
上り:10.8%
下り:1%
獲得標高
上り:688m
下り:1m

・補給ポイントについて

スタート地点は小山町から県道147号線を進んだ明神峠への分岐の交差点とする。全長は二つの峠を合わせて6.7㎞だ。
なおスタート地点に来るにも小山町から200mほど標高を稼ぐ必要がある。
アクセスとしては、JR御殿場線の駿河小山駅が最寄りとなるが、脚に自信があれば自走でもいいだろう。

・ラストコンビニ

ラストコンビニは小山町にあるセブンイレブンとなる。

・ラスト自販機

ラスト自販機はスタート地点の100mほど手前にあるダイドー自販機が最後だ。
ちなみにその手前にはサントリーの自販機もある。

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・実走レビュー

スタートすると最初の500mほどは、入り口を除いて5%程度で緩やかに登る。

しかしその後はいきなり10%が現れて、これ以降は勾配が下がることはない。
きつい登りが始まる目印は工事資材置き場だ。

資材置き場から2.3㎞の平均勾配は12.3%となる。

途中には静岡県境(三国峠)までの残り距離が示されているので、残り距離の目安にしよう。
ただしレベルによっては、なかなか数字が減らなくてモチベーションが低下するという諸刃の剣になりかねないので注意だ。

後はひたすら急勾配に耐えて登っていくだけだ。
区間の途中に緩くなる箇所がないので、とにかく無理をせずにマイペースで登っていく必要がある。

同じ筋肉を使いすぎると攣ってしまう可能性もあるので、可能ならダンシングを織り交ぜると良い。
可能ならだが。。


(写真の人は通りすがりの人)

この区間を終えると、若干勾配が緩んで300mほど10%を下回る区間が現れる。
ここでゆっくり時間を掛けて脚の回復を待ちたい。

少しの清涼剤の後は、油断したなとばかりにドーナツ坂が現れる。
ここの勾配は最大で20%超となり、300mほどの平均勾配は18%を超える。
一つの山場といっても良いだろう。

ちなみに上から見下ろすとこんな感じで下っていて、もう少し手前から見ると道の先が見えないほどだ。
写真で見てもこの急坂なので、実際に見るとさらにきつく見える。

この区間が終わると300mほど10%程度の勾配が続き明神峠は終了となる。
明神峠を明示するものはなく、唯一バス停の看板だけが峠であることを物語っている。(峠感がなさ過ぎて私は見過ごした)

これで急勾配区間は終わりになると言いたいところだが、峠道の設計者はそれを許さない。
峠があれば登りは終わりそうなものだが、その先に400mで平均17.4%という登りが続く。(なんてこった)

まだ終わらないのかという気持ちになってきたあたりで一旦急勾配が収まり、その先は平均11%の登りが800mほど続く。
平均は11%だが、今までと比べると急勾配には感じなくなるのだから、人間の身体とは不思議なものだ。

もちろん場所によっては、短いながらも11%を超えることがあるので、ダンシングを織り交ぜたい。

800mを進むと神奈川県の県境に差し掛かる。
ここまで来てやっと本来の意味での「急勾配からの解放」となる。
この先は1㎞に渡って微妙なアップダウンを含んで5%弱の勾配となる。

また神奈川県側の景色が開けて、山々を見下ろすことができる。

しかしここで油断してはいけない。
最後の試練として、約200mに渡り平均20%の登りが待っている。
何とか最後の力を振り絞って登り切ろう。

これが終われば、残りは400mほどだ。
急勾配の直後の200mほどは勾配が緩くなるが、峠の頂上までのラスト200mは再度12%程度まで勾配が増すので、最後まで油断できない。

・頂上施設について

頂上は意外に味気ない。
ちょっとした駐車スペースがあるだけで、ほかには県境を示す看板だけだ。

ここまで来たら行ってもらいたいのが、頂上から少し山中湖側に下ったところにあるパノラマ台という富士山と山中湖を眺めることのできるスポットだ。
ここから見る富士山は、ここまで登ってきたご褒美と言わんばかりの絶景だ。

・路面状況について

路面状況はいまいちだ。
特に下り側の路面が荒れているので、下りは注意してほしい。
アスファルトの剥がれ、グレーチング舗装、排水路の金属製のふた、急カーブと注意すべき点は多い。
勾配が急でスピードの出やすい道だが、自分のペースで無理をせずに下ろう。

コメント

  1. 河野昌哉 より:

    冒頭の「なお足柄峠のスタート地点は静岡県だが、足柄峠と三国峠の間が神奈川県になり、三国峠の頂上で山梨県になるため、カテゴリーは3県を登録している。」は、明神峠のことを足柄峠と間違って記載していないですか?