あなたは日光と言えば何を想像するだろうか。
日光東照宮をはじめとした寺社仏閣か、はたまた湯葉や栃木和牛、金谷ホテルベーカリーといったグルメだろうか。
いやいや、我々自転車乗りにとって日光といえば、いろは坂だろう。
もちろん、いろは坂は自転車に乗らない人たちでも知っているので「いろは坂に自転車で登ってきました。」というだけでその日の話題には事欠かないはずだ。
というわけで今回は、いろは坂について解説しよう。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★☆☆☆☆☆
景観: ★★★★★★★★☆☆
路面状況:★★★★★★★☆☆☆
距離
7.2km
最大標高差
414m
平均斜度
全体:5.6%
上り:6.3%
下り:2.8%
獲得標高
上り:415m
下り:7m
・アクセス
いろは坂へのアクセスは自走もありだが、都心から日帰りの場合には電車が便利だろう。
東武日光線のスペーシアやJRの特急を使えば、ほとんど乗り換え無しに日光市街にアクセスすることができる。
市街からは、神橋の信号を左に曲がるだけで、後は道なりに進んでいくだけだ。
・補給ポイントについて
スタート地点は馬返しと呼ばれる場所からになる。
・ラストコンビニ
ラストコンビニは馬返し手前3㎞ほどにあるファミリーマートかセーブオンである。
ラスト自販機は見当たらないので、コンビニで補給しておこう。
ちなみに日光市外から馬返しまではひたすら登りなので、馬返しにつく前にへばってしまわいように注意してほしい。(5%くらいで8㎞ほどだらだら登り続ける)
・実走レビュー
いろは坂は第一いろは坂と第二いろは坂に分かれており、上りは第二いろは坂となる。
どちらも上りと下りの一方通行なので、第一いろは坂を登ることができない。
ゴール地点となる明智平までの全長は7.2㎞となる。
登りは感覚的に概ね6~10%で推移し、下りや平坦基調になることはないが、勾配が緩む箇所は何か所かあるので、飛ばしすぎなければ登りきることはできるはずだ。
全体的には序盤から中盤にかけてが勾配のキツい区間となっており、後半は5~7%程度に落ち着く。
まずはスタートすると一旦下りになるので、スピードを上げて登りへ勢いをつけておこう。
すると下りが200mほど続いた後、登りに転換する。そこから4㎞ほどは7~10%程度で進んでいくことになる。
勾配の変化としては直線部分できつくなり、カーブの部分では緩むようなイメージだ。
場所によっては5%程度にゆるむ箇所もあるので、そこで脚を回復させよう。
中盤を過ぎたあたりからにわかに景色が開けてきて、勾配が徐々に緩み始める。
すると黒髪平と呼ばれる展望台が現れる。
これを過ぎると明智平までは残り2㎞ほどとなり、わかりやすく勾配は緩むので、少し早いと思うかもしれないがスパートをかけ始めると良い。(黒髪平を過ぎたところで残り2㎞を示す看板有り。)
明智平ドライブインの赤い屋根が見え隠れするようになるので、そこにめがけてペダルを踏みこもう。
こちらもおすすめ
・頂上施設について
ゴールの明智平ドライブインは自転車ラックこそないものの自販機と売店、そして男体山と第一いろは坂を一望できるので、ぜひ休憩していくといいだろう。
・路面状況について
路面状況としては、登りのスピードで落車するような大きな問題個所はない。
ただし、場所によってはアスファルトの補修箇所やひび割れもあるので、前の路面はしっかりと確認しよう。
登りは全線2車線となっており、交通量は多くとも登りづらさは感じない。
しかし、紅葉シーズンには多くの観光バスが通り、九十九折れでの渋滞やディーゼルエンジンの排気ガスにまみれる可能性があるので、オンシーズンの休日は避けたほうが良いだろう。
写真協力:S.K
下りについてはこちらも道幅は広く、路面も綺麗であるが、ひび割れ箇所や補修跡がある。
また九十九折れは自動車が低速で走っているので、無理に抜いたりしないでゆっくり下ってほしい。
・その他
いろは坂は5~10月の間であれば、登っている最中の景色はとても良いので、サイクリングとして休み休み景色や写真撮影を楽しみながら登るのも気持ちが良く楽しい峠だ。