今回紹介する峠は、山口県の下関市に位置する華山だ。
読み方は「かざん」でも「はなやま」でもなく、「げざん」だ。
山口県は、山という漢字が入る割に高い山はなく、華山は山口県西部では最高峰の山となっている。
山の名前に反して華やかさはなく、特に東ルートはきつめの登りとなっている。(斜度でいえば、華やかか?)
またこの山は、頂上まで自転車で登ることのできる山となっている。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★★☆☆
景観: ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
距離
6.8km
最大標高差
661m
平均斜度
全体:9.7%
上り:9.9%
下り:0%
獲得標高
上り:658m
下り:0m
・補給ポイントについて
スタート地点はこの交差点からとする。
コース全長は6.8㎞と比較的短めだ。
・ラストコンビニ
コンビニや自販機は近くにはない。
最も近いセブンイレブンまでは3㎞程離れている。
・実走レビュー
スタートすると、最初の600m程は緩やかな登りになる。(10%程度はあるが。。)
いくつかの民家を越えて進んでいくと、そこから先はひたすらきつい登りだ。
1.5㎞地点まで来ると、公衆トイレが見えてくる。
このトイレまでの100mで、早速20%ほどの勾配が登場する。
トイレを越えると勾配は幾分穏やかになる。
小さな橋を越えると、左側に廃キャンプ場が見えてくる。
廃キャンプ場を越えて2㎞地点までは10%弱で推移する。
2㎞地点から3㎞地点までの1㎞区間も、平均勾配は10%と変わらないが、階段式の登りなので、きつい勾配は頑張って緩くなった時には脚の回復を図ろう。
3㎞地点からの1㎞区間は、さらにきつくなる。
平均で11%で休むポイントもないので、きつい区間と言えるだろう。
4㎞地点までくると、400mほど勾配の緩む区間がある。
中盤に現れるこの区間は非常にありがたく、後半に現れる激坂区間に備えてできるだけ回復に努めたい。
勾配の緩い区間が終わると、ここから1.5㎞に渡って平均14%の強烈な登りが待っている。
平均14%なので、サイコンは常に15%を上回っていると思った方が良い。
所々20%を超える勾配も現れる。
時々10%程度まで落ちる勾配に、平地の様な錯覚を覚えるが、脚と呼吸は上がりっぱなしだ。
この厳しい区間を越えると、電波塔が見える。
この電波塔が6㎞地点となり、残りは1㎞を切ったことになる。
電波塔から200m進むと分岐があるので、これを頂上方向(右)に進もう。
ちなみに電波塔から先も、勾配は10%程度が続く。
分岐を右折してから300mほどは10%を超える登りとなる。
これを乗り越えると下りが現れるので、そのまま下って登り返したところがゴールだ。
・頂上施設について
頂上はパラグライダーのジャンプ台になっており、開けた景色と風が最高に気持ちが良い。
電波塔以外にこれといった設備はないものの、この景色を見るために登る価値は、十分あるだろう。
・路面状況について
路面状況は悪い。
道幅は狭く、落石や枝が所々に散乱している。
また交通量が少ないためか、路面にコケが生しているところも散見された。
また野生動物も飛び出してくるので、下りは慎重に走りたい。
私が下った時は、脱走したと思われるニワトリがいてびっくりした笑