実走できる機会も少ない梅雨シーズンに入り、少しフラストレーションがたまっているころではないだろうか。(少なくとも私は溜まっている)
そこで今回は少し趣向を変えて、梅雨が明けたら少しでも早く癒しと坂バカ成分を補給してもらうための予習として、東京都内から日帰りできる絶景ヒルクライムスポットをまとめ形式で紹介したいと思う。
筑波山/茨城県
筑波山は茨城県の南部に位置し、関東平野では珍しいする独立峰となっている。
標高は900m弱とそれ程の高さではないが、ヒルクライムに適したいくつかのルートを持っているので、近郊の自転車乗りにはメジャーなスポットとなっている。
自転車で登ることができる最高地点の筑波山つつじヶ丘駐車場付近からは、関東平野を一望することができ、初心者でも高い満足感を得ることができる。
また、JR土浦駅から筑波霞ケ浦りんりんロードというサイクリングロードを使って直通アクセスすることができる点も面白い。
地元もサイクルフレンドリーな飲食店が多く、ヒルクライム後のエネルギー補給も美味しく済ませることができるだろう。
アクセス:https://www.city.tsukuba.lg.jp/kankobunka/kankojoho/tsukubasan/1001419.html
西伊豆スカイライン/静岡県
静岡県の東部に位置する伊豆半島にある西伊豆スカイラインは、東京圏からアクセスしやすい割に海と山両方を楽しむことのできる伊豆の中でも、比較的マイナーなスポットと言えるだろう。
西伊豆スカイラインは元々有料道路であったが、現在では無料開放されており自転車での走行も可能になっている。
また伊豆の中央を走る伊豆スカイラインと違い、アクセスが少々面倒なことから交通量も少なく、自転車での走行にも適している。
ただし西伊豆スカイラインは尾根上を走るルートであるため、戸田峠等を経てアクセスする必要があるが、その苦労をしてでも走る価値のあるルートだ。
もし脚に余裕があれば、西伊豆スカイラインの南端にある高難易度の仁科峠にも挑戦してみよう。
修善寺までのアクセス:https://www.izushi.info/access.html
いろは坂/栃木県
いろは坂は言わずと知れた関東の紅葉名所の一つであるが、ヒルクライムスポットとしても面白い。
難易度はそれほど高くないが、景色が良くヒルクライムの達成感を得やすいのもうれしい。
登り切った先の中禅寺湖畔も自転車でサイクリングをするには最高のロケーションと言える。
また、奥日光の温泉や日光東照宮と言った観光スポットや日光湯葉や金谷ホテルのパン等グルメスポットも多く、女性も十分楽しめるはずだ。
走り足りなければ、半月山や金精峠を追加すると良いだろう。
アクセス方法:http://nikko.4-seasons.jp/access/access.shtml
磐梯吾妻スカイライン/福島県
磐梯吾妻スカイラインは、福島県の北部に位置する絶景高原道路だ。
電車なら福島駅から一本道で訪れることができるアクセスの良さを持つが、一方でヒルクライムルートは厳しい登りで構成されており、登り切った時の満足感はかなり高い。
このルートのハイライトは、終盤に現れる岩肌むき出しの区間だ。
火山性ガスの影響によって造られたその景色は、一瞬日本とは思えないほどの異世界感がある。
また表ルートだけでなく、裏ルートや磐梯山の裏側にある桧原湖から繋がる白布峠も絶景を誇る。
是非日帰りと言わずに、連休を使って走り回ってほしいエリアだ。
アクセス方法:https://www.bes.or.jp/joudo/vc/access.html
ビーナスライン/長野県
長野県の中部に位置するビーナスラインは、日本でも有数の絶景を誇る高原道路だ。
関東だけでなく東海地区や関西地方からのアクセスも良好で、ドライブやバイクツーリングで訪れる人も多い。
このルート最大の魅力は、景色が良好な区間がほぼ全線に渡って続くところだろう。
特に白樺湖から霧ヶ峰までの区間はアップダウンの続く絶景爽快ルートで、何度も立ち止まってしまうこと必至だ。
ゴール地点となる美ヶ原高原は、まさに名前の通りのスポットで、その美しい風景は時間の流れが緩やかになった様な心癒されるものだ。
ただし獲得標高は片道で2000mを超え、天候の変化も激しい。
出かける際にはしっかりと天気を確認して臨みたいコースだ。
アクセス:https://kurumayama.sakura.ne.jp/summer/access
城岱スカイライン/北海道
まさかの北海道で弾丸日帰りヒルクライムなんてどうだろうか。
城岱スカイラインは、北海道の函館近郊に存在するヒルクライムスポットだ。
ルートとしてはそれほど厳しくはないものの、登り切ったところにある展望台から望む函館の町並みは、観光MAP等で見る景色とは一味違う。
何より北海道にありながら、空港から自走で行くことができる気軽さもおすすめできるポイントの一つだ。
また、脚があれば隣に存在するきじひき高原も気持ちの良い景色を味わえるヒルクライムスポットとなっているのでお薦めだ。
もちろんヒルクライムが終わったら新鮮な海産物や塩ラーメン、ラッキーピエロといった函館グルメを楽しんでから帰ることをオススメする。
アクセス:https://www.airtrip.jp/travel-column/8489
最後に
ここで紹介しているヒルクライムスポットは、私が登ったことのあるスポットだけで、日本中にはまだまだたくさんのスポットが存在している。
また絶景というテーマから選定しているが、日帰りというだけであればその数は無数に存在するだろう。
是非皆さんも自分にとっての絶景ルートやお気に入りスポットを開拓して、色々な人におすすめしてほしいと思う。