今回紹介するのは、福岡県の東部に位置する英彦山だ。
初見では「ひでひこやま」と呼んでしまうかもしれないが、これで「ひこさん」と読むそうなので、お間違い無いように。
英彦山は、羽黒山(山形県)・熊野大峰山(奈良県)とともに「日本三大修験山」に数えられる修行の山で、福岡県内では、大分県日田市との境にある釈迦岳に次いで2番目に標高が高い。
また毎年9月頃に、英彦山サイクルタイムトライアル大会というヒルクライム大会が開催されており、この地区のサイクリストからは愛されている山のようである。
そこで今回は、ヒルクライム大会のコースに沿って紹介していきたい。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★☆☆☆☆
景観: ★★★☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★☆☆☆
距離
15.1km
最大標高差
721m
平均斜度
全体:4.8%
上り:6.9%
下り:4.2%
獲得標高
上り:808m
下り:92m
・補給ポイントについて
スタート地点は添田町民会館横の交差点となる。
コース全長は15.1㎞となる。
・ラストコンビニ
コンビニは近くにはない。
最も近いセブンイレブンまで2.5㎞ほど離れている。
道の駅の方が近いので、食事をするなら道の駅 歓遊舎ひこさんに行くと良い。
・ラスト自販機
自販機は、スタートして9㎞程進んだところにある物が最後だ。
・実走レビュー
最初の1㎞は新道ではなく、旧道を登って行く。
両側は住宅なので、走行には注意しよう。
勾配は緩めだ。
新道に合流したら左折しよう。
ここから4.3㎞地点までは平均6%強の登りとなる。
勾配は徐々にきつくなっていき、3㎞地点からは平均9%強の勾配になる。
4.3㎞地点からは長い下り区間となるので、上がってしまった心拍と脚を回復させよう。
下りは2㎞に渡って続く。
下り切ると交差点があり、その先は登りに転じる。
700mほど5%弱の登りが続くので、できるだけ下りの勢いを生かして進んでしまいたい。
この登りをパスすると、今度は平坦区間が700m程続く。
タイムを狙うなら、この区間はできるだけスピードに乗せておきたい。
この平坦区間の終りが、ちょうどコースの折り返し地点となる。
平坦から緩い登りに移行して、1㎞進むと右側に神社が見えてくる。
その先がラスト自販機だ。
ラスト自販機を過ぎると、ここから本格的な登りに突入する。
登り始めるとすぐに交差点があり、看板は右折すると英彦山と表示されているが、これはそのまま直進だ。
ここから2.5㎞区間で平均6.7%の登りになる。
登りは均一的で10%を超えてくるようなことはあまりないが、この区間も後半になるほど勾配はきつくなっていく。
林道分岐の交差点の先に小さな橋のあるポイントまで来たら、頂上までは残り3.5㎞となる。
しかし残りの3.5㎞は平均10%の勾配となるので、ここからは精神力の勝負だ。
17番のカーブ標識が見えれば、ここから頂上までは九十九折れとなる。
所々で勾配は異なり、カーブで勾配がきつく直線部分の勾配が緩い場合と、その逆のパターンが入り混じっている。
とはいえ20%勾配が現れたりすることはなく、きつくても13%程度なので、勾配変化による走りづらさは少ないだろう。
カーブ標識はカーブごとに番号が減っていくのだが、5番から4番までと3番から2番までは、なぜか間に何度かカーブが含まれる。
そのため、5番標識が現れてもう少しだと思ってスパートを掛けてしまうと、そこから思いのほか先が長いので注意しよう。
1番の標識を越えれば、ヒルクライムルートのゴールは目の前だ。
タイムを狙うならば、前半の登りは抑え気味に登って、下りと平坦区間で回復しつつタイムを稼ぎ、後半のきつい区間まで体力を温存すると良いだろう。
登りはその先200m程続いているので、最後まで登り切ってしまおう。
・頂上施設について
頂上は交差点になっているので、自動車に注意しよう。
またそのまま少し先まで行くと高住神社があり、自販機もあるので休憩にはちょうど良い。
・路面状況について
路面状況は良好だが、ローリング対策の凹凸舗装があり、不快に感じる。
下りでは車体が跳ねるので、コントロールできるスピードで下ろう。
また一部で砂の浮いている個所もあるので、そういったポイントにも注意だ。
コメント
詳しい説明でありがとうございます。
お役に立てて何よりです!